パレスチナ自治区ガザ地区をめぐるイスラエルとイスラム組織ハマスによる交渉が難航する中、ラファ東部ではイスラエル軍の作戦が続き、支援物資の搬入が滞るなど人道上の懸念がさらに高まっています。

ロイター通信によりますと、アメリカCIA=中央情報局のバーンズ長官がイスラエルでネタニヤフ首相と会談し、人質解放と引き換えに、イスラエル軍がガザ地区ラファでの軍事作戦を一時停止することについて協議したということです。

またエジプトのカイロで続くハマスとの交渉について、イスラエル政府関係者は「突破口が開ける兆しがない」とした一方で、代表団はカイロにとどめる意向です。

イスラエル軍はラファ東部での作戦を続けていて、封鎖された検問所のエジプト側には、支援物資をのせたトラックが列をつくっていました。

また、ラファ市内の病院は医療品が届かず運営が止まり、イスラエル軍の退避勧告を受け、患者200人が西部への避難を余儀なくされたということです。