岡山市の新アリーナ建設計画について。岡山県が参加しない意向を示し、先行きが不透明となる中、県バスケットボール協会が5月15日、早期の建設実現を市に要望しました。大森市長は今後の方向性について5月中に判断する方針を示しています。

岡山県バスケットボール協会の辻尚志会長らが岡山市役所を訪れ、大森市長に新アリーナ建設に向けた要望書を手渡しました。

要望書では、岡山市北区の県総合グラウンドにある「ジップアリーナ岡山」は利用希望者が多く、プロ・アマチュアを問わず、会場の確保が難しいことから、新アリーナの建設は必要不可欠として、早期の建設実現を求めています。

市は、JR北長瀬駅近くに約145億円かけて新アリーナを建設する計画で、岡山県に費用の一部を負担するよう求めていましたが、県は、計画に参加しない意向を示しました。

これを受け、大森市長は5月中に今後の方向性を決めることにしています。

(岡山市 大森雅夫市長)
「最終決断は経済界、市議会など関係者と相談しながらやっていきたい。今回の要望はよく理解した」

(岡山県バスケットボール協会 辻尚志会長)
「ぜひ県にも協力していただきたい。市内だけでなく県にとっても有意義な会場になると思っている」

県バスケットボール協会は15日、伊原木知事宛ての同じ内容の要望書を県の担当部局に提出、県からは「費用面はともかくとして、施設の運用面で協力できることはしたい」と回答されたということです。