備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボ。5月は大雨に対する危機意識をさらに高めるための新たな防災情報についてお伝えします。

(森下花音アナウンサー)
「これからの梅雨の時期に多く発生し、甚大な被害を及ぼす線状降水帯。5月から、その線状降水帯に関する情報の発表方法が新しくなります」

■心構えを一段高める

2023年8月15日、台風7号の接近に伴い岡山県内で初めて線状降水帯が発生しました。鏡野町では観測史上最大の大雨を記録し、橋が崩れ落ちるなどの大きな被害がありました。

その前日、気象台は、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があるとして、中国地方を対象にした注意情報を発表していました。

(森下花音アナウンサー)
「5月下旬から、注意を呼び掛ける発表はどのように変わるのでしょうか」

(岡山地方気象台調査官 濱子訓志さん)
「以前は「中国地方」と地方単位で発表していたが、5月下旬からは県単位の発表になる。「岡山県」と発表されるのでより危機感を持てる」

Q:発表は変わらず半日前にされる?
(岡山地方気象台調査官 濱子訓志さん)
「発表するタイミングは半日前。明るいうちに避難することが大事。(大雨の)可能性をいち早く知らせることで、皆さんの対応を早めにしてもらう」

Q:情報が発表された時はどのように行動すればよいのでしょうか。
(岡山地方気象台調査官 濱子訓志さん)
「まずは大雨に対する危機感を一段高める。市町村で出されているハザードマップを再確認していただく。避難所や避難に向かう道順を再確認して、いざとなったらすぐに出られるように準備しておくことが大事」

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。

「明るいうちから早めの避難」

線状降水帯に関する情報が出された時は、自分ごとと捉え、迷わず行動することが、被害を最小限に抑えることにつながります。