旧日本陸軍の戦闘機「飛燕」を忠実に再現したレプリカが完成し、浅口市でお披露目されました。

「飛燕」は、戦前、当時の川崎航空機が製作した戦闘機で、液冷エンジンを搭載し空冷エンジンに比べ空気抵抗が少なく、高速性能を誇りました。現存する実機は数少なく、7年前、オーストラリアのコレクターがオークションに出品した実機を倉敷市のバイク部品メーカー「ドレミコレクション」が約1500万円で落札、機体を忠実に複製するプロジェクトを進めてきました。

浅口市に完成した展示施設には、全長8.75メートル、幅12メートルのレプリカの機体が展示され、当時の技術力の高さを知ることができます。

(ドレミコレクション 武浩社長)
「(飛燕の関係者に)戦争の時はこうだったと継承していってほしい。その橋渡しが私でできることであれば子供たちの教育にもなると思うので、そういう人たちにこれからも元気に伝えていってほしい」

複製された機体のそばには実機も展示されていて、岡山県出身で伯父が飛燕を操縦していたという男性が施設を訪れ、感慨深そうに展示品を見学していました。

(伯父が飛燕のパイロット 垂井長治さん)
「これが返ってきただけでもうれしく思っている。いろいろなことをみんなに教えることはいいことだと思う」

この展示施設は、一般公開されていますが、見学には事前にホームページで予約が必要です。