沖縄戦で住民の強制集団死、いわゆる集団自決があった読谷村のチビチリガマで6日慰霊祭が執り行われ、参列者は悲劇を忘れないと平和への誓いを新たにしました。

読谷村のチビチリガマでは79年前の、1945年4月2日に、沖縄本島に上陸したアメリカ軍に追い詰められた住民たちの間で、集団自決が起き、80人あまりの尊い命が失われました。

ガマの中は、毎年慰霊祭の日のみ開放され、遺族たちは、犠牲になった人々を悼み静かに手を合わせました。

2023年の慰霊祭から、集団自決を生き延びた方々が高齢により参加ができない状況となっています。

遺族会の與那覇会長は、関係者以外にも参加を呼びかけていて、沖縄戦の実相を知ってもらいたいと話します。

チビチリガマ遺族会会長與那覇徳雄会長:
「チビチリガマとはどういう所だったか、なぜ慰霊祭が行われているのか、絶対に戦争は嫌だと言える若者に声かけをしていきたいと思って取組んでいる」

参加者たちは、悲劇を風化させることなく語り継いでいくと決意を新たにしていました。