俳優の本宮泰風(52)、山口祥行(52)、山岡樹(20)が2日、都内で行われた映画『氷室蓮司』(12日公開)の完成披露舞台あいさつに登壇。山岡が、本宮演じる主人公・氷室蓮司の息子役を演じた思いを語った。

 今作は、大人気任侠シリーズ『日本統一』10周年記念作となっており、台湾ロケや映画に先駆けてのコミカライズが話題となっている。『日本統一』でおなじみの“侠和会若頭”ではなく、1人の人間としての氷室を描いた作品。

 氷室の息子役という大役について山岡は「めちゃくちゃ緊張して体がガクガクブルブル」だったと回想。「何をしゃべったかも覚えていないくらい緊張しちゃって。自分が本宮泰風の息子役をやるんだと言い聞かせて本番を迎えました」と明かした。

 本宮が「彼、オーディションからこの役に入ったので」と紹介すると、会場は温かい拍手で迎えた。そして「彼、これからどんどん活躍していくと思うので、よろしくお願いいたします」と“父”の顔を見せた。

 山口は、山岡について「泰風の実子も知っているんだけど、面影も全体の雰囲気も似てるんですよ」と感心。本宮は「どっちかと言うと、甥っ子に似ていて。彼の資料が送られてきてすぐ会いたいと思った」と明かした。

 初対面時について、山岡は「緊張感は、今でも覚えています。本宮さんにお会いする前に作品を拝見させていただいていたので、目の前にした途端、大きさに」と驚いたそうで「なよなよしちゃいけないなと。息子をやるんだと言い聞かせて、準備期間を過ごさせていただけました」と語った。本宮は「このように真面目なので、僕らの仲間に入れていいのかなと」と、しっかりした山岡を誇らしげに紹介していた。

 イベントには、本田広登、ゴールデンボンバー・喜矢武豊、辻裕之監督も登壇し、MCは中島勇気役の舘昌美が務めた。

■ストーリー
ある夜、沖縄にある黒龍幇のアジトでは、田村(山口祥行)と石沢(本田広登)、翁長(喜矢武豊)が突撃の時を待っていた。一方、同じアジトの裏には、氷室(本宮)と台湾人通訳・李の姿が。銃撃戦の末、黒龍幇を倒した侠和会。石沢と共に東京へ戻っていた氷室だったが、突然携帯に「I’m waiting for you. Come alone.(お前を待っている。1人で来い。)」というメッセージと、猿ぐつわをはめられ椅子に縛り付けられた氷室の息子・悠太の写真が届く。動揺を石沢に悟れられぬよう元妻・涼子に電話をする氷室。悠太は高校の修学旅行で台湾にいると知った氷室は、石沢の制止を振り切り、1人台湾へ飛び立つのだった。