■『Yogibo presents RIZIN.46』(29日・有明アリーナ)
 第4試合で、ビクター・コレスニックに判定(0−3)で敗れた中原由貴が、試合後インタビューでこの試合の悔しさと手応えを語った。

 自身のバックボーンであるボクシングに、習得中の空手をミックスさせた打撃スタイルを確立させている中原。対するコレスニックは、タイでともに練習した金原正徳が「強い」と高評価していた選手で、長い手足と強いフィジカルを誇る。

 開始直後から激しい打撃戦となったこの試合、ともに有効打をヒットさせながらも下がることなくアグレッシブに前に出て、多くの見せ場を作り観客を興奮させたが、アグレッシブとジェネラルシップで指示されたコレスニックが判定勝利を飾った。

 インタビュー会場に右手を吊りながら登場した中原は「相手の前蹴りで…」とダメージの大きさを明かしながら「悔しい気持ちの反面、清々しいじゃないですけど、やってきたことほぼ出せたので」と充実感もにじませた。

 空手とボクシングの融合については「戦っている最中も実感はありました。自己満足かもしれないけど、自分のなかではやれたかな」と手応えを感じており、試合に敗れて負傷してしまっても「いい感覚があるうちにカムバックしたい。さらに磨いていくところを試合中に見つけられた」と前向きな意欲を見せた。

 フェザー級戦線ではこの一敗で後退してしまったが「そう思っていてもしゃあない。それが現実なので受け入れて、次にチャンスがあるなら向かっていきたい」と早期復帰を宣言した。