ABCテレビ『探偵!ナイトスクープ』(毎週金曜 後11:17 ※関西ローカル)が18日、最高顧問キダ・タローさんの死去後、初めて放送された。番組の最後で、ありし日の笑顔とともに、キダさんをテロップで追悼した。

 この日は、局長代行を桂二葉探偵、顧問を小田井涼平が務め、ゆりやんレトリィバァ探偵「夫が毎日やりとりする謎のメル友」、田村裕探偵「ケバブ屋の窓が開かなくなった!?」、永見大吾探偵「つむじフェチの女」を、それぞれ解決した。

 最後の「つむじフェチの女」では、15年来の“つむじフェチ”だという40歳女性依頼者が、多彩なつむじを至近距離で堪能。理想のつむじを持った青年に出会うと、「舐めていいですか?」と頭に口づけする驚がくのオチとなり、そこにBGMとしてチューリップ「青春の影」が重なった。笑い&感動の『ナイトスクープ』らしいエピソードとなった。

 おなじみ締めのセリフ「また来週、元気にお目にかかりましょう!」と共に、一同が笑顔。

 キダさんの追悼はラストにあり、初代探偵局長・上岡龍太郎さんの声とともに、黒髪を誇った若き日のキダさんの映像も流れた。「『探偵!ナイトスクープ』最高顧問を務めていただいたキダ・タローさんが逝去されました。心からご冥福をお祈りいたします」とつづった。

 キダさんは1930年12月6日生まれ、兵庫県宝塚市出身。“浪花のモーツァルト”として、関西でこよなく愛された。代表曲には「アホの坂田(コメディーNo.1)」のテーマをはじめ、「かに道楽」「551蓬莱」「くいだおれ」などのCMソング多数。さらに『2時のワイドショー』や『プロポーズ大作戦』などの番組ソングも担当した。『ナイトスクープ』には今年4月19日放送回まで出演した。