グ スーヨン監督の最新作、映画『幽霊はわがままな夢を⾒る』の公開が決定し、あわせて、予告映像、ポスタービジュアル、場⾯写真が公開された。

本作は、俳優・加藤雅也が、下関出⾝のグ スーヨン監督と、同じく下関出⾝の俳優・深町友⾥恵に「下関発のオリジナルムービーを撮ろう」と声をかけたことをきっかけにスタートした企画。グ監督と具光然兄弟が共同脚本を担当、同じく下関で映像制作を⾏い、映画館シネマポストを昨年10⽉にオープンさせたcineposの鴻池和彦が配給と宣伝プロデューサーを⼿掛けるほか、下関フィルム・コミッションやコミュニティエフエム下関など地元のスタッフ、企業が参加し、全国公開に先駆けて昨年12⽉に地元でお披露⽬された。

⼥優を夢⾒て上京するも、夢破れ故郷・下関に戻ってきた富澤ユリ(深町友⾥恵)は、友達も仕事もなく、やむなく⽗・昌治(加藤雅也)が経営するFMラジオ局の仕事を⼿伝うことに。ところがここは倒産⼨前。怖いスポンサーに閉鎖を迫られていた。さらに、ユリの周りに不気味な⻘年と元同級⽣がつきまとうようになる。そんな折、スポンサーからの提案で、地元に残る怪談「⽿無し芳⼀」をモチーフにラジオドラマに取り組む事になるのだが‥‥。

監督を務めるのは、『偶然にも最悪な少年』『ハードロマンチッカー』『巫⼥っちゃけん』など、これまでも故郷・下関を舞台に映画を撮り続けてきた、グ スーヨン。

キャストには、主⼈公・の富澤ユリ役を演じる深町友⾥恵、⽗・昌治役を演じる加藤雅也のほか、⼤後寿々花、⻄尾聖⽞、佐野史郎、南海キャンディーズの⼭崎静代などバラエティに富んだ顔ぶれが揃う。

また、この度、本作が第2回横浜国際映画祭に正式招待されたことも発表された。

【コメント】

▼深町友⾥恵
この映画は、⽣まれ育った慣れ親しんだ街、下関の美しい景⾊と⼈間模様がたっぷり映っています。東京で夢を追いながらも理不尽な出来事に苦しんだり、⼀⽣懸命にやって来たことが叶わなかったり、そんなユリを演じて私もたくさん気付きがありました。この映画を観て何かそれぞれの気付きのきっかけになればなと思います。

▼加藤雅也
私は常々殆どのドラマが東京で撮影されていることに疑問を持っていました。地⽅では地域特有の街の⾊があり、その⾊がドラマに新たなエッセンスを加えてくれると思っています。今まで奈良や広島や沖縄で地域密着型の映画を制作してきましたが、今回も下関の⾊が出た”下関映画”が出来上がりました。下関でロケをしただけの映画ではなく、下関の⼈たちと作り上げた”下関映画”です。1⼈でも多くのお客様に観ていただきたい思いが詰まった作品です。

▼グ スーヨン (脚本・監督)
この映画が地元の下関だけじゃなく、東京で上映されることを嬉しく思います。地元ではメジャーな映画を抜く観客動員でした。ともするとPR的だったり、ロケしただけというものがほとんどな中で、地⽅の町からでも資⾦繰りを含めて、⼀から作品としての映画が創れて全国の劇場でかけられるという、⼩さな⼩さな成功だと思います。これから映画を撮りたい⼈たち、まだまだ映画を撮り続けたいボクのような⼈間の⼩さな希望になりました。

映画『幽霊はわがままな夢を⾒る』は、2024年6⽉29日(土)より全国順次公開。

作品情報 映画『幽霊はわがままな夢を⾒る』

⼥優を夢⾒て上京するも、夢破れ故郷・下関に戻ってきた富澤ユリ。友達もなく仕事もなく、やむなく⽗・昌治が経営するラジオ局の仕事を⼿伝う事に。ところがここは倒産⼨前で怖いスポンサーが閉鎖を迫っていた。さらにユリの周りに不気味な⻘年と元同級⽣がつきまとうようになる。そんな折にスポンサーから提案され、地元に残る怪談「⽿無し芳⼀」をモチーフにラジオドラマに取り組む事になるが‥‥。

監督︓グ スーヨン

出演:深町友⾥恵、加藤雅也、⼤後寿々花、⻄尾聖⽞、⼭崎静代(南海キャンディーズ)、佐野史郎

配給:cinepos

2024年6⽉29日(土) 渋⾕ユーロスペースほか全国順次公開

公式サイト yureiwagamama