ガンバレ☆プロレスが5月5日、東京・後楽園ホールで「LOVE PHANTOM 2023」を開催した。初代スピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界タッグ王座決定トーナメント決勝戦は、佐藤光留&前口太尊の「変態パンチドランカーズ」が高岩竜一&今成夢人の「うるせぇズ」を破り初代王座を戴冠。新王者組にダン・ザ・ダッド&コーディ・レインが6日の東京・高島平区民館大会で挑戦することが電撃決定した。

 オープニングでは、新設のベルト作製を米国の業者に発注したものの、今大会までに届かなかったことが明らかにされた。

「うるせぇズ」はチョップ、ラリアット連打で怒涛の攻めを見せ優勢に進めた。しかし、光留がジャンピング・ハイ、バックドロップ、前口が高岩にヒザ連発で猛反撃。高岩は前口に垂直落下式ブレーンバスター、ラリアット、逆片エビ固め、デスバレーボムとたたみけるも前口がカウント2で返す。光留のハイキックから、前口がタイソン・スプラッシュを高岩に見舞うも、今成がカット。前口は高岩にPKから、頭にバズソーキック2連発を決めて3カウントを奪った。

 ベルトが間に合わなかったため、新王者組にトロフィーが贈呈されると、第5試合で実力派コンビのロマンス・ドーン(翔太&高尾蒼馬)を下したダンとコーディが登場。

 ダンは「タッグ王座獲得おめでとう。でもベルトはどこですか? 聞くところによると、ベルトはまだ米国にあって、我々がそれを獲りに行ったほうがいいのかな? 明日(6日)、タッグ王座に挑戦させてもらえますか?」とアピール。光留は「明日ってことはないだろ。ちょっと休みをくれ。前哨戦とかしてからで」とやんわり断るが、ダンは「明日で帰ります」と主張。そこで、前口が「やってやるよ」と受諾し、5・6高島平での王座戦が決まった。

初代王座に就いた光留は「前口太尊、初のチャンピオンベルトだ。ベルト何でないんだ? これが最先端の新しいベルトだ」、前口は「明日どこ? 東京ドームじゃねぇのか?」とぶっ飛んだ発言。

敗れた高岩は「負けたんで言い訳はしないですけど。必ず、この2人で。そのとき彼らがチャンピオンなのかどうか分からないけど」、今成は「ベルトが納品されなかったんで。納品された暁には、あのベルトを取り戻す。うるせぇズはこれで終わりじゃない。まだまだ続くから。今は預けた感じ」とタッグ継続を明言した。

一方、挑戦が決まったダンは「後楽園ホールで1勝。我々の仕事は終わってない。タッグチャンピオンになって米国にベルトを獲りに行く」と意気上がった。

【大会名】LOVE PHANTOM 2023
【日時】2023年5月5日(金・祝)
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】489人

▼第一試合 ガンバレ☆プロレスvs戦闘民族 30分一本勝負
●木髙イサミ&藤田ミノル&下村大樹 vs 大家健&冨永真一郎&中村宗達○
12分41秒 エビ固め
※押さえ込む。

▼第二試合 リアラデビュー戦 30分一本勝負
○YuuRI vs リアラ●
7分43秒 エビ固め
※ミサイルキック

▼第三試合 30分一本勝負
勝村周一朗&○春日萌花 vs ハートリー・ジャクソン&HARUKAZE●
15分21秒 片エビ固め
※ダイビング・フットスタンプ

▼第四試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○角田奈穂 vs 長谷川美子●
12分9秒 片エビ固め 
※紫電改

▼第五試合 スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
○ダン・ザ・ダッド&コーディ・レイン vs 翔太●&高尾蒼馬
11分48秒 片エビ固め
※ユア・グランデッド

▼セミファイナル 初代スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ王座決定トーナメント決勝戦 時間無制限一本勝負
●高岩竜一&今成夢人 vs 佐藤光留&前口太尊○
18分41秒 エビ固め
※バズソーキック。変態パンチドランカーズが初代スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ王者組となる。

▼メインイベント スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>○渡瀬瑞基 vs 石井慧介●<挑戦者>
22分31秒 体固め 
※エルボーバット。第4代王者が4度目の防衛に

〈写真提供:ガンバレ✩プロレス〉