DDTプロレスが3月17日、東京・後楽園ホールで「Judgement2024〜旗揚げ27周年記念大会5時間スペシャル〜」を開催した。米AEWから一時帰国したKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)が前三冠ヘビー級王者の青柳優馬に圧巻の勝利を挙げた。

 両者は2016年6月に全日本のリングでタッグマッチで初対決。今回TAKESHITAの希望で一騎打ちが実現。今年1月27日、全日本・八王子大会でタッグ対戦しており、3度目にして初のシングル戦となった。

 青柳はどこで盗んできたのか、高木三四郎の愛車である戦闘用チャリンコ・ドラティックドリーム号に乗って入場。序盤レスリングの攻防から場外戦に転じると、鉄柱攻撃の応酬。TAKESHITAはDOI555を決めると、ノータッチのトペ・コンヒーロを放つ。青柳はエプロンでバックドロップを繰り出すエグい攻め。青柳がフロント・ネックロック、ロックボトムと攻め込むも、TAKESHITAはジャーマンをさく裂させカウントは2。青柳はロックスターバスターを見舞うも3カウントは奪えず。TAKESHITAは投げ捨てジャーマン、ローリングエルボーも2カウント。青柳の回転足折り固めを返したTAKESHITAはジャンピング・ニー、ワガママから変型ファルコンアローで完璧な3カウントを奪取。

 TAKESHITAは「俺の指名。DDTに呼んでもらって、1対1で向き合ってくれてありがとう。団体は違えど、同世代のレスラーはみんなリスペクトしてる。可能ならもっと全員と戦いたいくらい。でも、今は米国でやることあるから。日本に帰ってきたからには、同世代の選手たちと切磋琢磨して。これからのプロレス界盛り上げていくのは俺らの世代やから。俺らの世代で日本、世界、すべてのマット界、引っ張って行くから。青柳優馬、最高の選手やった。何年後かわからないけど、DDTのリングなのか、オールジャパンのリングなのか、違うリングなのか。またこうして会えるときを楽しみにしてます」とコメント。

 青柳は「ここまで真っ向勝負したのは初めてかもしれない。またやりたいと言いたいところだけど、できることならもうちょっと寝かせてからもう1度やりたい。頻繁にやってたら、身がもたないので、2年に1度くらい、いや4年に1度くらいの五輪感覚でやりたい。28歳、同い年のレスラー、DDTさんにもいるでしょ。チャンプの上野(勇希)選手。そういう人たちともやりたいと思います。ただ、しばらくは大丈夫です。疲れたので」と疲労困ぱいだった。

【大会名】Judgement2024〜旗揚げ27周年記念大会5時間スペシャル〜
【日時】2024年3月17日(日)
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】1,491人(超満員)

▼オープニングマッチ “インターンレスラー”鈴木翼デビュー戦 30分一本勝負
○高尾蒼馬 vs 鈴木翼●
9分8秒 エビ固め
※パーフェクトドライバー

▼第二試合 高鹿佑也復帰戦 30分一本勝負
○To-y&イルシオン&瑠希也 vs 夢虹&高鹿佑也●&須見和馬
8分42秒 片エビ固め
※コジマインパクト

▼第三試合 30分一本勝負
大鷲透&●ゴージャス松野 vs 石井慧介○&川松真一朗
9分26秒 体固め
※両腕極めドライバー

▼第四試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
▲彰人 vs スーパー・ササダンゴ・マシン▲
7分20秒 両者睡眠

▼第五試合 SCHADENFREUDE InternationalvsDAMNATION T.A! 30分一本勝負
クリス・ブルックス&高梨将弘&●アントーニオ本多 vs 佐々木大輔&KANON○&MJポー
11分21秒 ジャストコブラツイスト

▼第六試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
●高木三四郎 vs 大家健○
10分32秒 片エビ固め
※炎のスピア

▼第七試合 スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
●樋口和貞&納谷幸男 vs 石川修司○&ヨシ・タツ
12分24秒 体固め
※スプラッシュマウンテン

▼第八試合 KO-D6人タッグ選手権試合〜ベルトコントラ解散 60分一本勝負
<王者組>秋山準&男色ディーノ&○大石真翔 vs 平田一喜●&土井成樹&青木真也<挑戦者組>
9分48秒 エビ固め
※エゴイストドライバーを切り返す。第53代王者組が4度目の防衛に成功。ずんちゃ♪マッスルサバイバーの解散が決定。

▼第九試合 DDT EXTREME選手権試合〜痛みを呼ぶジャングルデスマッチ 60分一本勝負
<王者>○勝俣瞬馬 vs 岡谷英樹●<挑戦者>
13分38秒 体固め
※ととのえスプラッシュ・オン・ザ・有刺鉄線ボード。第59代王者が初防衛に成功。

▼第十試合 KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>○遠藤哲哉&飯野雄貴 vs 本田竜輝●&安齊勇馬<挑戦者組>
16分57秒 エビ固め
※バーニングスター・プレス。第82代王者組が初防衛に成功。

▼第十一試合 DDT UNIVERSAL選手権試合 60分一本勝負
<王者>○MAO vs 正田壮史●<挑戦者>
4分22秒 KO勝ち
※旋風脚。第12代王者が6度目の防衛に成功。

▼セミファイナル スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○KONOSUKE TAKESHITA vs 青柳優馬●
19分16秒 片エビ固め
※変形ファルコンアロー

▼メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>○上野勇希 vs HARASHIMA●<挑戦者>
22分50秒 エビ固め
※WR。第82代王者が3度目の防衛に成功。

〈写真提供:DDTプロレスリング〉