新日本プロレスは5月11日(土)、千葉・YohaSアリーナ(千葉公園総合体育館)にて『BEST OF THE SUPER Jr.31』開幕戦を開催した。

今年の『BEST OF THE SUPER Jr.31』はA・Bブロックに分かれ、全20選手が参戦。

優勝決定戦は6月9日、大阪城ホールで開催。

『BEST OF THE SUPER Jr.31』
日時:2024年5月11日(土)15:00開場16:00開始
会場:千葉・YohaSアリーナ 〜本能に、感動を。〜 (千葉公園総合体育館)
観衆:1,164人

セミファイナル(第9試合)では『BEST OF THE SUPER Jr.31』Bブロック公式戦が行われ、KUSHIDAと高橋ヒロムが対戦。

当初出場予定だったYOHの負傷欠場を受け代打出場となったKUSHIDA。

新日本プロレスで一時代を築き、世界を股にかけワールドワイドな活躍を見せるKUSHIDAと、今や新日本プロレスのみならず、日本マット界のジュニアの顔ともなった高橋ヒロムの一戦。

昨年の『BEST OF THE SUPER Jr.』ではヒロムが勝利しているだけに、KUSHIDAも積極果敢に攻め立てた。

互いに一進一退の攻防を繰り返すが、最後はKUSHIDAがヒロムをホバーボードロックで捕らえると、ついにヒロムが無念のギブアップ。

KUSHIDAが白星発進スタートとなった。

<試合結果>

▼第9試合 30分1本勝負
『BEST OF THE SUPER Jr.31』Bブロック公式戦
KUSHIDA 〇(1勝=2点)
vs
高橋 ヒロム ×(1敗=0点)
12分24秒 ホバーボードロック

■試合後バックステージコメント

KUSHIDA「(※大きく息を吐きながら)ふう、This is ニュージャパンプロレスリングっすね。新日本プロレスは“ワールドプロレスリング”なわけですよね? 今年に入って6ヵ国で試合してきました。まあそんなことは、そんな経験はこのリングでは何の意味もないっていうか……。高橋ヒロム、彼の存在っていうのはね、なかなか一言で言い表せない。決して後輩だなんて、滅相もないっていうか……。レスラーの才能としては、1つも僕が勝っているところがないと思うし。今日勝ったのは、正直勝因がわからない。まあひとつ、彼を見ていると思うことは“自由に伸び伸びと好き放題”。あのポジションにいながらやれているのは、すごいなと思います。だから自分も、KUSHIDAがずっとKUSHIDAでいるように、ずっと旅を続けているわけですけど。この2024年にまた再びこうやって顔を合わせてね、試合できるっていうのは……いやあ世界でサバイバルしてきて良かったなと、心から思います。ただの公式戦1勝じゃないでしょう。ただの(勝ち点)2点じゃないでしょう。高橋ヒロムから開幕戦勝利を奪ったんだ。IWGPジュニアチャンピオンと同等の価値とは言わないまでも、大きなスタートになりました。いやあ、開幕戦勝ったなんて全く記憶にない。(昨年は)DOUKIに負けて、昔はデスペラードに負けたことあるし。(5月13日)後楽園ホール、SHO、IWGPジュニアチャンピオンだな! よーし、開幕戦勝って2つ目でコケないように。まあ、せいぜいKUSHIDAの攻めで会場から『SHOく〜ん』と、黄色い歓声を僕が引き出すことが出来たらならば、HOUSE OF TORTUREのSHOとしての存在意義はなくなってしまうんじゃないですかね?」


ヒロム「ああ……クソッ! チクショー、チクショー……。自分を……自分を信じた結果だコレが。ああ……なんか思い出すな、思い出したくないことを! 今でもよく覚えているよ。俺の食らった技の中で、人生で一番痛かったのが、あの2018年、大阪城で食らったホバーボード(・ロック)だ。痛てえ! 悔しいな! 悔しいけど、次に繋ぐためのギブアップだと、俺の中でそう思っている。あーっ、クソッー! やっちまった! チクショー!」

<写真提供:新日本プロレス>