大韓サッカー協会(KFA)とキットサプライヤーのNikeは18日、2026ワールドカップ予選に向けた韓国代表の新ユニフォームを発表した。21日に行われるW杯アジア2次予選のタイ戦から使用を開始する。

Korea 2024 Nike Home





韓国代表 2024 Nike ホーム ユニフォーム

2024新ホームユニフォームは、伝統のレッドを基調としながらも、意外な差し色や斬新なグラフィックが目を引く。インパクトはあるが、サポーターの間で賛否両論となりそうなデザインだ。



今回の鮮やかなグラフィックは、国の伝統的な建築芸術に触発されたデザインとのこと。少しピンクがかったレッドの織り成す個性的な模様は美しいが、力強さには欠ける。ファンがどのような評価を下すのか気になるところだ。



襟や袖に使う差し色の一つは、少しグリーンを混ぜたようなブルー。Nikeの色名ではティールネビュラと呼ぶ色なのだが、韓国代表のユニフォームにこの系統の色は極めて珍しい。

基調色はレッドで、差し色にはブルーとブラック。この3色は韓国の伝統色「五方色」から選ばれた可能性がある。詳細は省くが、自然界の5つの要素を5色に例えたもので、建築、装飾、芸術、食文化などで色の基本となるもの。これは古代中国の思想に基づいている。



パンツはレッド、ソックスにはブラックをそれぞれ採用。基本スタイルは上から「赤-赤-黒」となる。

同時に発表となったアウェイユニフォームも、非常に印象的なデザインだ。

Korea 2024 Nike Away




韓国代表 2024 Nike アウェイユニフォーム

新アウェイユニフォームはブラックを基調とし、何とも形容しがたい鮮やかな模様をデザインに採用。カラフルな色使いが話題を呼んだ2022アウェイモデルとは大きく異なるが、こちらも注目を浴びそうなデザインだ。



少々メタリックにも見えるこのデザインは、韓国の伝統工芸である螺鈿(らでん)漆器にインスピレーションを得たものと思われる。



螺鈿とは貝を使った装飾品のことで、螺鈿漆器は貝殻の内側にある“虹色の真珠層”の部分を用いる伝統工芸品。韓国の螺鈿工芸品は世界的にも高く評価されている。

Nikeの説明では、この伝統芸術に韓国代表チームの持つ“芸術性”を重ねたようだ。



アウェイはパンツとソックスもブラックを採用し、全身を同色でまとめるスタイルに。
韓国は21日と26日のW杯予選でタイとの2連戦に臨むが、このアウェイユニフォームがどの試合でデビューとなるのかは明かされていない。