今回はそのブラジルで「代表では中心選手になれなかった名ストライカー」を5名選んでみた。
アイウトン
生年月日:1973年7月19日
ブラジル代表キャップ数:0試合
所属したクラブ:グアラニー、シャルケ、ヴェルダー・ブレーメンなど
ブラジル代表で一度も出場したことがないにもかかわらず、同国の名ストライカーとして必ず名前が上がってくるアイウトン。太めの体型ながらドイツ・ブンデスリーガでゴールを量産し、その突進力と強烈なシュートで常に話題を集めた。
1998年にティグレスからヴェルダー・ブレーメンへと加入し、2003-04シーズンは28ゴールを奪取して得点王とベストイレブンに輝く。ただロナウドやリヴァウドらと同じ時代を生きたため、代表に招集されたこともなかった。
ジャルデウ
生年月日:1973年9月18日
ブラジル代表キャップ数:10試合1ゴール
所属したクラブ:ポルト、ガラタサライ、スポルティングCPなど
ポルトガルリーグでシーズン42ゴールというとてつもない記録を持つ伝説的なストライカー。1996年にグレミオからFCポルトへと加入し、4シーズンで175試合170ゴールを決めた。
188cmという大柄な体格に類稀なポジショニングセンスを備え、ペナルティエリアでのヘディングやワンタッチゴールはまさに芸術品だった。2001年に加入したスポルティングCPではクラブを優勝に導き、自身5度目の得点王に輝いている。
ソニー・アンデルソン
生年月日:1970年9月19日
ブラジル代表キャップ数:6試合1ゴール
所属したクラブ:セルヴェット、モナコ、バルセロナ、マルセイユ、リヨンなど
バルセロナでも2シーズンを過ごしたブラジル人ストライカー。常本佳吾や西村拓真が所属しているスイスリーグのセルヴェットでゴールを量産したことで話題になり、その後マルセイユとモナコを経てスペインへ渡った。
さらに1999年に加入したリヨンでは2年連続の得点王に輝き、チーム自体も2連覇へと導く活躍を見せた。その一方、ブラジル代表ではわずか6試合でプレーしたのみで、2001年のコンフェデレーションズカップに参加したのが唯一の実績となっている。
エウベル
生年月日: 1972年7月23日
ブラジル代表キャップ数:15試合7ゴール
所属したクラブ:グラスホッパー、シュトゥットガルト、バイエルン、リヨンなど
マルシオ・アモローゾやジエゴ・タルデッリ、ジオヴァンニ、グラフィッチなども捨てがたかったが、欧州での実績と活躍の長さを考えればエウベルが15試合しか出ていないのは意外である。
ACミランに加入して欧州に進出し、グラスホッパーでゴールを量産。その後シュトゥットガルトとバイエルンでエースとして長く活躍し、ブンデスリーガでは通算256居合133ゴールを決めた。
ジョナス
生年月日:1984年4月1日
ブラジル代表キャップ数:12試合3ゴール
所属したクラブ:グレミオ、バレンシア、ベンフィカ
グレミオから2011年にラ・リーガのバレンシアへと移籍し、攻撃的MFとして目覚ましい活躍を見せたジョナス。サイドから点が取れる選手として知られていたが、2014年に移籍したベンフィカではさらに才能が開花した。
ポルトガルリーグではストライカーとして起用され、1年目から20ゴールを奪取。ベンフィカでの5年間では183試合137ゴールという目覚ましい記録を残したが、30代でのブレイクとあって代表に定着はならず。