アルゼンチンのコリエンテス州で行なわれていた地域リーグの試合で、ピッチの脇にある壁に衝突した選手が死亡したという。
『Ole』によれば、死去したのはペドロ・フェレというクラブに所属していたアンヘル・エリアス・オヘダという選手。
シトレックス対ペドロ・フェレの試合に出場していたエリアス・オヘダは、後半10分に相手選手から押されてしまったことでピッチの脇に飛び出してしまい、そこにあった壁に衝突したそう。
そこで不運にも頭部をぶつけてしまったことから意識を失ってけいれん発作を起こし、その場で倒れ込んだとのこと。
15〜20分ほどして到着した救急車に乗せられて病院に運ばれ、あらゆる蘇生措置が試みられたものの、数分後に死亡が確認されたという。

地元メディアではその場面の映像も公開されており、サッカーファンに大きな衝撃を与えたようだ。
主審のガブリエル・ベルトラン氏はこの場面について「フェレの選手は最終ラインでボールを持っていたが、シトレックスの選手と接触した際に止まることができず、壁に衝突した」と説明していたそう。
メディアでは「選手がバランスを崩した際に接触する可能性がある場所にコンクリートの壁があることは危険すぎる」と指摘し、更に医療機関の到着が遅いと批判しているという。
しかしながら、ベラビスタ・リーグの会長は「このカテゴリの我々にとって施設の整備はとても難しい。アマチュアであり、論理的に貧困な立場だ。ほとんどの会場はそのような構造になっていて、それを変えることは困難である」と説明したとか。

競技場の安全は大きな問題であるが、安全性を高めるためには多額の資金が必要であり、誰もそれを負担できないそう。


なお、ペドロ・フェレはエリアス・オヘダの死に対して「アンヘル、我々の心には悲しみと痛みだけが残っているよ」と追悼のコメントを発表している。