広島カープは、ヤクルトと松山で2連戦。15日は、ここまで3連勝の 森下暢仁 が、中10日での登板となりました。

前日の試合で接戦に勝利し、貯金生活に入ったカープですが、まずは1回、1アウトから5月7日以来のスタメンとなる 宇草孔基 。追い込まれながらも、お手本のようなセンター返しで8打席ぶりのヒットを放ちます。

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さらに宇草は塁に出てからも積極性を見せます。前日4安打の 菊池涼介 は三振に倒れますが、その間に盗塁に成功。チャンスを広げます。

そして迎えるは、4番に座り、5試合連続安打と “一番乗っている男”・小園海斗 。フルカウントからの6球目。低目を見極めてフォアボール…かと思いきや見逃し三振。試合開始早々のチャンスは生かすことができませんでした。

直後の2回、1アウトから1軍登録後、2試合連続スタメン起用の 林晃汰 。高目のストレートを迷わず強振。伸びていく打球は、あと少しでホームランのフェンス直撃の一打に。持ち前のパワーを発揮し、ツーベースヒットを放ちます。

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さらに続く 矢野雅哉 は、なれない球場からなのか相手のエラーにより出塁。3塁・1塁と先制のチャンスをつくります。そして打席には、會澤翼 。しかし、ここは落ちる球をひっかけてダブルプレーに打ち取られてしまいます。

カープの先発は自身、3連勝中の森下。中指のマメの影響で中10日空けての登板でした。2回ウラ、打率リーグトップを走るサンタナにツーベースヒットを浴びると、続く 青木宣親 にもヒットが飛び出し、ノーアウトからピンチを背負います。

1アウト後、前日、ホームランを放っている 武岡龍世 の打球は、ファースト・林の懸命な守備も、その横を通り抜けていき、ヤクルトに先制点が挙がります。

その後、森下は毎回のようにランナーを背負いながらも、2回以降、得点を与えない我慢の投球。8安打を浴びますが、6回を投げて1失点。5試合連続でクオリティースタートを達成します。

森下暢仁 6回 球数99 被安打8 奪三振1 与四球0 失点1

しかし、カープ打線は、ヤクルトのルーキー・松本健吾 の前に3回以降、塁に出ることすらできず、試合の流れをつかめません。

さらに1点差のまま迎えた8回には、ヤクルト・村上宗隆 にNPB最年少記録となる通算200号の一発を浴び、点差を広げられます。

試合は、そのまま9回も三者凡退に抑えられ、ゲームセット。再び勝率5割となりました。(ヤクルト 2‐0 広島)

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小宅世人 アナウンサー
なかなかカープ打線、数字が伸びない選手が多いという中でさきほど、マツダスタジアムで新井監督が話していたんです。「みんな、苦しんでいるのはわかるんだけど、おれも苦しい時代があった。三振がたくさんあって全然、チャンスでつなげられない時代があったけど、ただ、逃げなかった。常にトライ・アンド・エラーを繰り返していました」と話していました。あした17日からマツダスタジアムで迎える巨人との3連戦、逃げずに選手たちの打撃に期待したいと思います。