中国で電気自動車(EV)など「新エネルギー車」の値下げラッシュが本格化している。

報道によると、春節(旧正月、今年は2月10日)が明けて以降、中国EV最大手の比亜迪(BYD)が2月19日にプラグインハイブリッド車(PHEV)と純電気自動車(BEV)の車種の値下げすると、他社もすぐ追随し、吉利(GEELY)、哪吒(Neta)、上海大衆、一汽大衆、長安(CHANGAN)、奇瑞(Chery)、飛凡(Rising)、智己(IM)、ヒョンデ、テスラ、零跑(Leapmotor)、小鵬(Xpeng)、埃安(AION)が値下げを発表。値下げ幅は5%〜15%で、金額としては数千元から1万元(約20万4000円)を超えるものもあると報じられていた。

これに関連し、中国メディアの環球時報は10日付記事で、値下げの対象になっているのは10万〜20万元(約204万〜408万円)の価格帯のモデルに集中していて、値下げ幅は15%に迫り、金額としては最大で3万元(約61万2000円)に達していると報じた。

記事は「2月の新エネ車国内販売浸透率は前年同月比3.8ポイント上昇の35.8%に達した」とし、「新エネ車産業はここ数年で急成長を遂げたが、今年はメーカーにとって足場を築く上で重要な年となり、市場競争は激しさを増すだろう」とする専門家の見方を伝えた。(翻訳・編集/柳川)