(英文の訂正により3段落目の「21年12月以来の高値」を「21年11月以来の高値」に訂正します)

[ロンドン 28日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)のビットコインは28日の取引で5日続伸。6万ドル台を視野に入れる展開となっている。

米国で最近、ビットコインの現物に連動する上場投資信託(ETF)が承認されたことが追い風となっており、今月は39.7%値上がりしている。月間ベースで2020年12月以来の大幅高となる。

直近の取引では4.5%高の5万9244ドルと、21年11月以来(訂正)の高値。

イーサも2.2%高の3320ドルと、2年ぶりの高値を更新。今月は47%上昇し、70%上昇した22年7月以来の大幅高となっている。

リテール投資プラットフォーム、eToroのグローバル・マーケット・ストラテジスト、ベン・レイドラー氏は「新たな現物連動型ETFへの安定した資金流入、4月の半減イベント、6月の米連邦準備理事会(FRB)利下げ観測にビットコインは支えられている」と述べた。

仮想通貨の価格プラットフォームのコインゲッコー(CoinGecko)によると、ビットコインの時価総額は今月、約2年ぶりに2兆ドルを超えた。価格も4カ月で2倍になった。

今週は大手のビットコインETFに関心が高まり、グレースケール、フィデリティ、ブラックロックの3大人気ETFの取引量が急増している。

LSEGのデータによると、3社のETFは26日と27日に約1億1000万口が売買された。これは有力株のアップル、マイクロソフト、エヌビディアの2億1500万株の約51%に相当する。3週間前は約15%だった。

エニグマ・セキュリティーズの調査責任者ジョセフ・エドワーズ氏は、ETF効果が想定より早く出ていると指摘した。

LSEGのデータによると、10大現物連動型ETFへの資金流入は27日は4億2000万ドルと、ここ約2週間で最大だった。