Mayu Sakoda

[東京 5日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比168円62銭安の3万9940円61銭と、3営業日ぶりに反落した。前日に初の4万円を突破した達成感や高値警戒感から、利益確定売りが先行した。これまでの上昇をけん引してきた東京エレクトロン、アドバンテストなど主力の半導体関連が軟調で、日経平均を押し下げた。TOPIX(東証株価指数)は小幅に反発した。

日経平均は227円安の3万9881円73銭と、反落して寄り付いた。寄り付き後は4万円を上回る場面があったが再び下げ基調となり、268円安の3万9840円34銭で安値を付けた。

TOPIXは0.14%高の2710.09ポイントと、反発して午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆5715億6300万円だった。東証33業種では、建設、鉱業、証券、銀行など16業種が値上がりし、サービス、倉庫・運輸関連、海運など16業種が値下がり。電気・ガスは変わらずだった。

今週は米国でパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言があるほか、2月の雇用統計が公表される。みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジストは「米国では金融政策の動向を占う上で重要なイベントを多数控えている。日経平均の高値警戒感が意識される中、イベント待ちでグロース株などは特に動きづらい」との見方を示した。

主力株では、東京エレクトロンとアドバンテストが軟調で、2銘柄で日経平均を約98円押し下げた。ダイキン工業、信越化学工業もさえなかった。

半面、ファーストリテイリングは小幅高。配当方針の変更に伴う大幅な増配を公表した大林組は17%超高となった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが813銘柄(49%)、値下がりは795銘柄(47%)、変わらずは49銘柄(2%)だった。