[3日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチは、2024年の原油価格予想を上方修正した。地政学的緊張の高まりや石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国でつくる「OPECプラス」の減産維持が理由とした。

北海ブレントとWTIの今年の平均価格をそれぞれ1バレル当たり86ドルと81ドルと予想。いずれも夏場に95ドル前後でピークに達すると見込んだ。

BofAはリサーチノートで「経済成長見通しの改善により、世界の原油市場は24年第2・四半期と第3・四半期に日量45万バレル前後の供給不足に陥る」との見通しを示した。

また「地政学的な混乱も貿易ルートの長距離化を通じて原油需要を押し上げているほか、ロシアのエネルギーインフラに対する攻撃に伴う製油能力低下によって供給に影響を及ぼしている」とした。