スイス中銀総裁、個人向けデジタル通貨に反対 金融システムに影響大
4月8日、スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁(写真)は、中銀デジタル通貨(CBDC)を個人向けに発行する必要はないとの認識を示した。写真はスイスのチューリッヒで3月撮影(2024 ロイター/Denis Balibouse)
(ロイター)
ジョルダン氏は「消費者や企業は民間セクターが提供する効率的で革新的な決済手段を既に利用できる」と説明した。
「個人向けのCBDCは、現行金融システムや中央銀行と商業銀行の役割を根本的に変える可能性があり、金融システムにとって大きな影響を及ぼす」と指摘し、利益よりもリスクの方が大きいとの見方を示した。
一方、中銀は昨年CBDCを決算手段として使う金融機関向けの試験プロジェクトは開始しており、UBSやチューリッヒ州立銀行などが参加している。