Lewis Krauskopf

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 今週の米株式市場はメタ・プラットフォームズ、アルファベット、マイクロソフト、テスラの決算が注目材料となる。

いずれも昨年のS&P500指数上昇に寄与した超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」の一員だ。

多くの関係者は各社の業績がこれからの市場にとって特に重要と考えている。S&P500はここ数週間下落し、年初来の上昇率は5%とほぼ半分に縮小。根強いインフレが年内の米利下げ観測を後退させているためだ。

数カ月にわたる株高で株価指数は相対的に割高になっており、期待外れの決算を発表すれば投資家が株式を保有する理由がなくなる可能性がある。

マトリックス・アセット・アドバイザーズのデービッド・カッツ最高投資責任者(CIO)は「心理的には予想以上の業績を上げることが重要だ。これらの企業の多くには良いニュースがたくさん組み込まれている」と語る。

また、連邦公開市場委員会(FOMC)を4月30日─5月1日に控え、今月26日に発表される個人消費支出(PCE)価格指数も焦点。LSEGのデータによると、18日夜時点のフェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では年内の利下げ幅が40ベーシスポイント(bp)未満と織り込まれている。2024年初時点は150bpだった。

決算発表はテスラが23日、メタが24日、アルファベットとマイクロソフトが25日にそれぞれ予定されている。

UBSのストラテジストは今月8日時点で、電気自動車(EV)事業への懸念で今年に入ってから株価が約40%下落しているテスラを除く6社について、第1・四半期の利益総額が42.1%増加するとの予想を示していた。

JPモルガンのアナリストによると、マグニフィセント・セブンを除くS&P500構成企業の利益は過去4四半期、前年比ベースでマイナスとなっており、このグループの市場における重要性を裏付けている。