Rodrigo Viga Gaier

[リオデジャネイロ 14日 ロイター] - ブラジル国営石油会社ペトロブラスのジャン・ポール・プラテス最高経営責任者(CEO)が辞意を表明した。

同社が14日に提出した届出書類によると、プラテス氏が取締役会に自身の任期早期打ち切りを協議するよう要請した。プラテス氏はCEO退任後、取締役の座も退くという。

事情に詳しい2人の関係者は、これに先立ちルラ大統領がプラテス氏の解任を決めたと明かした。

またこれらの関係者は、地元紙グロボの報道を認める形で、ルラ氏がペトロブラスの次期CEOに国家石油・天然ガス・バイオ燃料監督庁(ANP)トップを務めたマグダ・シャンブリアール氏を起用する公算が大きいと述べた。

プラテス氏は2023年1月にCEOとなって以来、シルベイラ鉱業・エネルギー相と再三にわたって対立する事態が発生。シルベイラ氏は、燃料価格引き下げや投資を通じたブラジル経済押し上げに十分な役割を果たしていないとの理由でペトロブラスを公然と批判している。

3月にはシルベイラ氏が任命したメンバーが大半を占めるペトロブラスの取締役会が、プラテス氏の意向を無視して特別配当支払いを差し止めることを決めた。