[ブラジリア 17日 ロイター] - ブラジル中央銀行のロベルト・カンポス・ネト総裁は、17日発行のブラジル有力紙エスタド・ジ・サンパウロとのインタビューで、自分は将来の金利引き下げを予想できないと述べた。

中銀は8日の金融政策委員会(COPOM)で政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、利下げ幅を過去6会合連続の50bpから縮小。国内外の先行き不透明さを理由に挙げた。

総裁は「不確定要素がどのように変化するのかを理解するために時間と平静さ、落ち着きが必要になっている」と述べ、6月の次回金融政策委員会においてどの要素が最も懸念されるか特定することは不可能だとした。

また、いくつかの要素は「互いに関連」しているとして、インフレの数値と見込み、国外の見通し、ブラジル最南部リオグランデドスル州で発生した洪水によるマクロ経済への影響などを挙げた。

8日の会合ではルラ大統領が指名した理事4人が50bpの利下げを主張したのに対し、カンポス・ネト総裁と他の理事4人が25bpの利下げに票を投じ、理事の間で判断が割れた。

総裁は、8日の会合ではこうした理事会内部での見解の相違が市場に与える判断について議論があったと明かした上で、「しかし理事は各々自分の意見に従うことが重要であり、見解の相違について説明する時間はあると考えた」と述べた。