Lisandra Paraguassu Elizabeth Pineau

[ブラジリア/パリ 25日 ロイター] - フランスのマクロン大統領が、26日から3日間ブラジルを訪問する。アマゾン川河口付近の都市ベレンでルラ大統領と会談するほか、持続可能な開発プロジェクトが行われている保護公園をともに視察し、先住民指導者らと面会する予定。

ブラジルの欧州・北米を担当する高官は、記者団に「ルラ大統領はマクロン大統領に、アマゾンは単なる広大な熱帯雨林ではなく、2500万人が生活している場所でもあるという複雑性を伝えたいと考えている」と述べた。

フランス政府は、アマゾン森林破壊を食い止めるための持続可能な開発とプログラムに資金を拠出する意向を示しているという。

ブラジルは、11月にリオデジャネイロで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議と、来年ベレンで開かれる国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の議長国。マクロン氏も両会議に出席するという。

ルラ氏とマクロン氏は、今回の会談で気候変動と貧困への対策を巡り共通の方針を協議する見通し。ただ、ブラジルとフランスの当局者らは、欧州連合(EU)と南米4カ国で構成する関税同盟「南米南部共同市場(メルコスル)の間で暗礁に乗り上げている貿易協定については、相互的な案件ではないため話し合われないと述べた。