[モスクワ 30日 ロイター] - タジキスタンの労働移民雇用省によると、モスクワ郊外のコンサートホールで3月22日に起きた銃乱射テロ事件以降、ロシアからタジキスタンへ入国する移民労働者が急増している。タス通信が同省副大臣の発言として報じた。

副大臣の話では、同省は多数の問い合わせを受けており、大半はロシアで働いている移民労働者が不安を感じ、ロシアからの出国を希望する内容だという。「われわれは状況を注視している」と語り、タジキスタンからの出国者より同国への入国者の方が多いと明らかにした。

同省は、ロシアからの移民流出は一時的な現象と想定している。

銃乱射テロでは少なくとも144人が死亡。容疑者のうち4人はタジキスタン人で、他の容疑者7人とともに逮捕された。