[台北 1日 ロイター] - 台湾の馬英九前総統は1日、中国訪問に出発した。11日間滞在する予定で、来週には中国の習近平国家主席と2度目の会談を行うとみられている。

馬氏は2008─16年に総統を務め、15年にシンガポールで習主席と歴史的な首脳会談を行った。

馬氏と中国政府は習氏との会談予定を確認していないが、台湾メディアは両氏が会談すると報道。関係筋がロイターに明らかにしたところによると、会談は8日に北京で行われる見通し。

馬氏は広東省深センに向けて出発する前、台湾の空港で「これは平和と友好の旅だ」と発言。台湾の人々が平和を愛し戦争の回避を望んでいると伝えたいと述べた。

新華社によると、馬氏は1日、深センに到着し、中国国務院台湾事務弁公室の宋濤主任と会談。馬氏は「中台関係の発展を推進するために、特に若年層で様々な分野での交流と協力を強化する必要がある」と述べた。

香港を拠点とするテレビ局フェニックス・テレビによると、馬氏は深センに拠点を置く中国のドローン大手、大疆創新科技(DJI)やネットサービス大手テンセントを訪問した。