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[サンパウロ/マラカイ(ベネズエラ) 1日 ロイター] - ブラジル国立宇宙研究所(INPE)の衛星データによると、1─3月にベネズエラで発生した森林火災が3万0200カ所を超え、この時期としては1999年の統計開始以来最多となった。

気候変動由来の干ばつがアマゾンの熱帯雨林地域に被害をもたらしているという。ただデータには、アマゾンのほかに国内の森林や草原で発生したものも含まれている。

研究者は、農業目的で人為的に起こされる火災が南米北部の高温と降雨不足に加え予防措置の欠如で制御不能な状態に拡大していると分析。科学者らは干ばつの原因として気候変動とエルニーニョ現象を挙げている。

英オックスフォード大学の火災研究者マノエル・マチャド氏は、ここ数カ月は雨季でブラジル南部のアマゾンで火災が小康状態となっているが、ベネズエラのアマゾン地域が乾季に入れば懸念材料になる恐れがあると指摘。「今後複数の壊滅的な大規模火災が発生することを全ての要素が暗示している」と述べた。