ロシア、穀物輸出制限を拡大 検疫強化=関係者
4月3日、ロシアの連邦動植物検疫庁は、大手穀物商社アストンに所属する一部船舶の穀物輸出を差し止めた。写真は小麦の刈り入れの様子。露オムスクで昨年9月撮影(2024 ロイター/Alexey Malgavko)
(ロイター)
世界最大の小麦輸出国であるロシアからの輸出が混乱すれば、世界の小麦価格が上昇する可能性がある。
関係者によると、同庁はアストンの一部船舶に対し植物検疫証明書を発行しなかったという。別の関係者は、発行されなかったのは2隻と話した。
ロシア紙コメルサントによると、アストンは2023─24年度前半に270万トン超の穀物を輸出し、同国の穀物輸出商社としては3位。
当局は3月下旬、2位の商社「RIF」が輸出した分を含め、輸入国からロシア産の品質が基準を満たしていないとの苦情が増えていることを公表していた。
RIFオーナーのホディキン氏は先週、同社の穀物を載せた船が出港できず、推定で計40万トンが留め置かれていると述べた。
*カテゴリーを追加します