Nidhi Verma Krishn Kaushik

[ニューデリー 4日 ロイター] - 米財務省のエリック・バン・ノストランド次官補代理(経済政策担当)は4日、ロシア産原油の輸入を続けるインドに対し、輸入を減らすことを要請していないと述べた。その上で、ロシア産原油の上限価格を1バレル=60ドルに設定した主要7カ国(G7)の制裁などにより、安定的な石油供給態勢を維持しながら、ロシアの石油輸出収入に打撃を与えているとして、制裁の有効性を強調した。

ノストランド氏は、「石油の供給を止めないことが重要だ。しかし、われわれの狙いはプーチンのもうけを減らすことだ」と訴えた。

同氏は、原油買い付け業者が欧米系保険会社などのサービスを利用しなければ、上限価格より大幅に安い価格で購入でき、ロシアの販売手段も制限されると指摘。そうなれば、「ロシアは原油販売を減らさざるを得なくなる」と力説した。