中国、情勢緊迫化に「深い懸念」 イランのイスラエル攻撃で声明
中国は14日、イスラエルに対するイランの報復攻撃を受けた中東情勢の緊迫化に深い懸念を表明した。写真はイランによるドローンとミサイル発射後のエルサレム上空の様子(2024年 ロイター/Ronen Zvulun)
(ロイター)
[北京 14日 ロイター] - 中国は14日、イスラエルに対するイランの報復攻撃を受けた中東情勢の緊迫化に深い懸念を表明した。
中国外務省の報道官は声明で「中国は関係当事者に冷静さを保ち、緊張のさらなるエスカレートを避けるために自制するよう求める」と述べた。イランの攻撃に関する記者からの質問に対応した。
報道官は「国際社会、特に影響力のある国々に対し、地域の平和と安定を維持するために建設的な役割を果たすよう求める」とも述べた。
地域の緊張はパレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの紛争から波及していると指摘し、この紛争を可能な限り早期に鎮めることが「最優先事項」という認識を示した。
中国国営の中国中央テレビ(CCTV)によると、在イラン中国大使館は14日、イランに滞在する中国人や同国を拠点とする中国企業に対し、安全対策を強化するよう勧告した。
また、中国の経済メディア「第一財経」によると、中国南方航空は14日のイラン行きのフライトを欠航にした。海南航空は状況を注視しており、イスラエル行きのフライトを通常通り運航できるか検討しているという。