Mikhail Flores Karen Lema

[マニラ 15日 ロイター] - フィリピンのマルコス大統領は15日、同国と米国、日本による3カ国合意は誰かに向けられたものではなく、3国間の関係強化に過ぎないと述べた。

日米比3カ国首脳会談が先週ワシントンで初めて開かれた。

マルコス氏はマニラで外国特派員に対し、南シナ海でフィリピン兵が死亡した場合、米国との相互防衛条約を発動する理由になり得ると指摘した。

また、米国が利用できる基地をさらに開設・設置する計画はないと述べた。

フィリピンは米軍が利用できる基地の数を5カ所から9カ所に増やした。両国は昨年「防衛協力強化協定(EDCA)」に基づき、米軍が使用できる基地を9カ所からさらに拡大することについて協議した。

フィリピンと中国は南シナ海での石油・ガスの共同探査に関する協議を再開することで合意しているが、関係の悪化で実施が困難になっている。

マルコス氏はフィリピンが探査したい意向を伝えると、中国側が領有権を有し中国の法律が優先されると主張すると説明。「もちろんわれわれは受け入れない。ここはフィリピンの領土であり、従ってフィリピンの法律が優先されると主張する」と述べた。

その上で「適切な合意を結んでいるとは考えていない。結局はどちらの法律を適用すべきかという問題に行き着く」と語った。