[ハーグ 17日 ロイター] - イスラエルがパレスチナ自治区ガザで大量虐殺(ジェノサイド)を行っているとして南アフリカが国際司法裁判所(ICJ)に起こした裁判で、イスラエル側が17日、ガザ攻撃の軍事的必要性を擁護し、ラファでの作戦停止とパレスチナからの撤退を求める南アフリカの主張を退けるよう求めた。

イスラエル法務省の当局者は、イスラエルがジェノサイド条約(集団殺害罪の防止及び処罰に関する条約)に違反しているとの南アフリカの主張を「事実や状況から完全に乖離している」とし「(この裁判は)ジェノサイドという凶悪な罪を嘲笑うものだ」と述べた。

「悲劇的な戦争は起こっているが、ガザでの大量虐殺はない」と述べた。

当局者の発言中に、女性が「嘘つき」と叫び、警備員によって退廷させられる一幕もあった。

16日には、南アフリカ側が法廷に立ち、「イスラエルの目的は最初から、パレスチナ人を地球上から消し去ることだった。ラファが最後のとりでだ」とし、イスラエルを阻止する必要があると訴えた。

今週の審理は、緊急措置の発令の是非に関するもので、それに関する判断は来週言い渡される見込み。