群馬労働局(加藤博人局長)は、全国での豪雨発生を受け、悪天候時には早めに作業を中止するよう、県内の建設事業者に呼び掛けている。

 周知に当たってはリーフレットを作成し、労働安全衛生規則で定める悪天候の基準を示している。強風は「10分間の平均風速が毎秒10メートル以上の風」、大雨は「1回の降雨量が50ミリメートル以上の降雨」となる。

 安衛則で求められる、悪天候時に必要な対応についても一目で確認できるよう、表でまとめた。「高さ2メートル以上の作業」など、悪天候時に中止・禁止すべき作業を整理している。「足場の各部分の状態の点検」など、天候回復後の作業再開時に必要な点検事項も明記した。

 同労基署によると、同県は夏に気温が上がりやすく、寒気が流れ込むことによるにわか雨や雷雨が発生しやすいという。「急な天候変化が考えられるので、悪天候が予測される段階で早めの作業中止をしてほしい。雨や風で足場が緩んでいる可能性などもあるので、点検は忘れずに行ってほしい」と勧めている。