佐賀南署の小川博司署長

 物心ついたときからなりたい職業の一つだった。佐賀北高卒で1984年に拝命した。警察官になって40年になるが、印象に残るのは「初めて制服に袖を通した時」。警察学校を卒業し、初めて街中にパトロールに出た時の緊張感は今も鮮明に覚えている。

 機動隊や刑事、警務部門などでの勤務を経験した。さまざまな業務に当たる中でも常に「今の仕事が一番大切」を心がける。担当によらず、目の前の仕事を大事にと後進に伝えている。

 2017年に新設された佐賀南署の立ち上げに関わり、「赴任は感慨深い」。署員の融和を図り、交通事故やニセ電話詐欺などの対策も進める。趣味の海釣りはしばらくお預けだ。

 ジョギングや筋トレなど意識的に体を動かすようにしている。「警察官としての気力体力は制服を脱ぐ最後の日まで必要」と気を引き締める。(中島幸毅)

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 春の人事異動で新たに就任した警察署長と県警部長を紹介する。