23日、米国でTikTokの利用を禁止する法案が可決されました。1年以内に運営会社バイトダンスに対して、中国以外の国へ売却しなければ、禁止令が実施されるという内容です。

 以前、運営会社の複数の社員が、米国の雑誌記者の個人情報に不正にアクセスしていたことが判明し、情報セキュリティーに対しての懸念がありました。中国の国家情報法では「いかなる組織や個人も、国家の情報活動に協力しなければならない」と定められており、中国企業のバイトダンスも国からデータの提出を求められたら拒否できないということが一番の問題点のようです。

 全てのSNSの利用に当たって、運営側は、利用者名、生年月日、連絡先情報(メールアドレス、電話番号)などを収集していること。それ以外にも位置情報や趣味嗜好(しこう)、友人とのつながりなど、多くの個人情報を利用者が自ら提供していることを忘れてはいけません。

 投稿する前に、この内容は大丈夫なのか、この先問題はないか、一人ひとりが自己判断できるようITリテラシーを高める必要がありますね。