上峰町の大型商業施設の跡地一帯に整備される施設のイメージ図

 上峰町の2024年度一般会計当初予算は、ふるさと納税の寄付額減が見込まれるため、前年度当初比19・7%減の126億9601万円となった。増加している人口は町が目標に掲げる1万人に近づき、人を呼び込むための施策にさらに力を入れる。

 大型商業施設跡地の再開発事業は、単位制・通信制高校や医療的ケア児の保育が可能なこども園、産地直売所などの整備を計画し、関係者の協議が進められている。子育て・若者世帯の定住者への補助事業には2600万円を計上した。

▼有料▼

 新規事業として、おたふくかぜ予防接種費用の一部助成(上限3千円、1人につき2回目まで)や、小学1年生に本を贈る事業を始める。

 ふるさと納税の寄付額は、産地偽装問題の影響を考慮し、前年度当初から20億円減の40億円を見込む。(井手一希)

 

 ▶つばきまちづくりプロジェクトCGF【10億1550万円】

 2019年に閉店したイオン上峰店の跡地を含む一帯の再開発を行い、教育や福祉施設が充実した文教都市を目指す。

 ▶定住促進奨励金事業【2600万円】

 家を建てたり、購入する子育て・若者世帯を対象に30万円を給付。町外からの定住や子どもの数に応じて10万円を加算する。

 ▶健康促進事業【1623万円】

 がん検診の受診者やジムの利用者に地域通貨「mineca(ミネカ)」でポイントを給付する。

 ▶サードブック事業【28万円】

 親子で本に親しみ読書の習慣を身に付けてもらおうと、小学1年生に本をプレゼントする。