福母の大谷口地区で進むワインプロジェクト。既にブドウ栽培の果樹棚が整備され、本年度はワイヤーメッシュ柵整備などが行われる=大町町

 大町町の2024年度一般会計当初予算は51億9200万円。町長選を控えた骨格予算だった前年度当初比では22・3%増、本格予算となった前年度6月補正予算と比べて8・4%増えた。ため池の放水路改修などが増加要因になっている。

 昨年3選された水川一哉町長の公約「老朽化が進む公共施設更新」が動き出す。耐震基準不適合で閉鎖しているスポーツセンター機能だけでなく、子育てや町民交流も担う複合施設を考えており。構想と基本計画を策定する。

 省エネ家電やエコカー、太陽光発電設備の購入費を補助する「エコスタイルサポート事業」を始める。5万〜10万円を補助する。

 大町産のワインづくりを目指す民間の事業は果樹棚整備などが進んでいる。本年度はワイヤーメッシュ柵設置などの基盤整備や資材購入、研修費用などをサポートする。760万円を予定する。(小野靖久)

 主な事業 

▶複合施設建設の基本構想・基本計画策定【1024万円】

 スポーツ、子育て、コミュニティーに対応する複合施設建設に向けて基本構想を作り、基本計画まで策定する。

▶エコスタイルサポート事業【3千万円】

 省エネ家電購入に5万〜10万円、エコカー購入に10万円、太陽光発電のシステム購入と充電器購入にそれぞれ10万円を補助する。

▶大町ひじり学園への多目的コート整備【3766万円】

 テニスコート2面を人工芝にして、他の競技にも使える多目的コートにする。

▶ため池放水路改修【9500万円】

 畑ケ田地区にある深底ため池の放水路が劣化しているため、改修して強化する。