山陰中央新報社は、衆院3補選のうち唯一の与野党一騎打ちの構図となっている島根1区補選に関する電話調査を20、21の両日に実施した。取材で得た情報を加味して情勢を探った結果、立憲民主党元職の亀井亜紀子候補が先行し、自民党新人の錦織功政候補=公明推薦=が追う展開となっている。自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る「政治とカネ」の問題が影響を与えている。

 錦織候補は支持政党別で、自民支持と答えた人からの支持が6割に届かず、推薦が16日の告示日前日にずれ込んだ公明党の支持層への浸透も半数程度にとどまる。「支持する政党はない」とした無党派層の支持も1割と伸びを欠く。

 亀井候補は立民支持層の9割超をまとめ、自主支援する共産党支持層の8割に浸透する。国民民主党支持層も固め、日本維新の会支持層の7割のほか、自民支持層の3割に食い込む。無党派層からは6割超の支持を得る。

<調査方法> 4月20、21日の2日間、コンピューターで無作為に固定電話の電話番号を発生させてかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。衆院島根1区の有権者と答えた人が対象で、825人から有効回答を得た。

衆院島根1区補選立候補者(敬称略、右から届け出順)
錦織 功政55 自民、新 (推)公明
亀井亜紀子58 立憲民主、元