発言中のマイク遮断問題「話を聞きに行っているのに話を聞かない、本末転倒な対応」 島根・丸山知事、水俣病懇談での環境省対応を批判
水俣病が公式確認から68年を迎えた今月1日に熊本県水俣市で開かれた会合で、環境省が設定した各団体の持ち時間の3分を超えた際、職員がマイクの音を消したことが問題となった。会場内から「話を聞いて」などとの声が相次ぎ、紛糾。伊藤環境相が8日に団体側に謝罪した。
丸山知事は、被害者を不快にしたとする感情論以前に「筋を違えた不適切な対応だ。事務方、大臣、どちらかがちゃんとしていればこんなことになっていない」と指摘。音を消しただけでなく、すぐにマイクを発言者から回収したことに触れ、「明確な意図を持っていないとできない行為。行政が間違ったときに直すのが政治家の役目で、事務方が悪かっただけでは済まない」と強調した。