医療・福祉機器メーカーのオージー技研(岡山市中区海吉)は、自社ブランドのショールームと試作品の実証を行う機能を兼ね備えた「オージーウエルネスラボ」を、本社西隣に開設した。

 鉄骨2階延べ1644平方メートルで、自社ブランド「オージーウエルネス」の全約120種類を扱う。1階は介護用入浴機器を並べた。実際に入浴が体験できる2室(各18平方メートル)と、広さが異なる10の展示室(3〜24平方メートル)を整備。高齢者施設などで使う際のスタッフの動線や製品のサイズ感をイメージしやすくしている。

 2階には物理療法機器やリハビリ機器の各エリアを設けた。リハビリ機器エリアはリハビリテーション室を再現したレイアウトを採用。歩行アシストを目的としたロボットリハビリテーション機器「フィジボ」シリーズなどを展示する。

 各フロアは実際に製品を使う環境に近い状況とあって、製品開発の企画段階の検証や試作品の実証を行う場としても使う。

 ショールーム兼営業所として使っていた建物(旧本社)が老朽化したため新築し、3月にオープンした。投資額は非公表。

 社の沿革や製品の歴史を紹介したコーナーもある。同社は「学校見学などを受け入れ、地域貢献にも役立てたい」としている。