静岡県西伊豆町の小学校が約150年の歴史に幕を閉じました。前身の学校が明治時代に創設された町立田子小学校で、3月19日は閉校式を行いました。

全校児童42人の田子小学校は、児童数の減少により、4月に賀茂小学校と統合されます。19日、学校の体育館で行われた閉校式では、田子小学校を卒業した星野淨晋町長があいさつしました。

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<西伊豆町 星野淨晋町長>
「田子小学校を自分の手で閉めるという決断は、大変重くもあり、苦渋の選択ではございましたけれども、閉校という運びになりました」

保護者や地域住民が思い出を語ったあと、約140人の参加者が校歌を合唱しました。

「田浦学舎」という名称で1873年に創設されて以来、約150年。田子小学校で校歌を歌う最後の機会になり、参加者は感無量の様子でした。

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<田子小学校を卒業した地元住民>
「家が近くなので、子どもの登校、下校、ずっと見守ってきたので、とてもさみしいです」

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田子小学校と統合する賀茂小学校での統合式は、4月8日に行われます。