マイナス金利が解除されても「円安」が止まず、4月11日は1ドル=153円台まで下落しました。円安傾向は、いつまで続くのか。
原材料やエネルギー価格、物価の高止まりが私たちの重荷となっています。

大勢の観光客でにぎわう熱海市内。
インバウンドも追い風になっていて4月12日も多くの外国人観光客が訪れていました。

<ドイツから来た観光客>
「(円安は)たくさんのものを買えるし、食べられるし、その他のこともできる。私たちにとっては良い」

<中国から来た観光客>
「確実に安い。ホテルなど以外は思っていたよりも安いです。食べ物も安いし、新幹線もそんなに高くない」

円安の影響で海外から訪れた人にとっては日本の物価はリーズナブルに感じられるようです。

一方、円安は海外からモノを買う人たちにとっては重荷となります。
浜松市の浜名湖のほど近くで「スペシャルティコーヒー」と呼ばれる最高級のコーヒーを扱う浜松市の香茶屋。

<香茶屋 伊藤孝浩さん>
「良いコーヒーをそのまま抽出できる方法です」

店主の伊藤さんはコーヒーの焙煎で国内トップクラスの技術を持ち最高級のコーヒー豆を丁寧に扱います。このコーヒー豆も円安の影響を受けています。

<香茶屋 伊藤孝浩さん>
「2023年に比べると10%以上仕入れ値が上がっている。やっぱり今は円安、相場上昇、原油高の3つ」

ほぼ全てが輸入となるコーヒー豆は為替相場の影響をもろに受けてしまいます。
伊藤さんが扱う最高級のコーヒーは海外との奪い合いなどで相場自体が上がっていて近年、厳しい状況が続いています。

<香茶屋 伊藤孝浩さん>
「相場と円安で仕入れ値はほぼ決まってしまうので、できるだけ安定してくれると助かる」

円安は今後、どうなるのか。
静岡経済研究所の恒友専務理事は「円安の基調は変わらないが政府・日銀による為替介入がいつ入ってもおかしくない状況で為替市場の動きはかなり神経質に展開する」ということです。