自民党派閥の裏金事件をめぐり、派閥の指示だったと暴露して注目をあびた宮沢博行衆議院議員が、女性問題に関する不祥事を理由に議員の辞職願を提出しました。

<宮沢博行衆議院議員>
「多大なる政治不信を国民の皆さんに抱かせてしまっている中において、こういう不祥事がありましたこと、これはもう責任を取り、けじめをとるしかない。辞職する決意を固めました」

4月23日、突如、衆議院議長に対して議員辞職願を提出した、前の防衛副大臣で自民党・安倍派の宮沢博行議員。理由は、女性問題でした。

<宮沢博行衆議院議員>
Q.パパ活などの事実はお認めになられる?
「記事を確認しておりませんので何とも言うことはできませんけれども、不祥事があったことは自覚をしております」
Q.何かしら記憶にあったり?
「はい。大変申し訳ございません。記憶にございます」

関係者によりますと、25日発売の週刊誌に女性問題に関する記事が掲載される見通しになったことから辞職する意向を固めたということです。

宮沢議員は23日午前、静岡県磐田市の事務所で関係者に対し「申し訳ありません」と頭を下げ、辞意を伝えたということです。関係者の1人はSBSの取材に対し「びっくりしている。支えてきた分、裏切られた気持ちでショックだ」と答えています。

宮沢議員をめぐっては自民党派閥の裏金事件について暴露する発言で2023年12月、注目をあびました。

<宮沢博行衆議院議員>
Q.記載しなくていいというのは派閥のお達しだった?
「そうです。ここ至ってはハッキリと申し上げます。いくら、かん口令が敷かれておりますけども、これはもう各議員が正直言って、しゃべらないといけない段階に来ている」

132万円の裏金を認め派閥からの指示だったと話したのです。その後、防衛副大臣は事実上の更迭となりました。

2024年初め、天竜川の大寒みそぎに参加した際には、心を入れ替えたかに思える発言をしていました。

<宮沢博行衆議院議員>
「みそぎから地元の活動を始めさせていただくわけですから、不思議なご縁だなとと思います。とにかく出直すつもりで一歩一歩地元で頑張っていき国民の皆様の信頼を回復できるように努力していきたい」

<野田栞里記者>
「宮沢議員の突然の辞職に、地元からは驚きの声が聞かれました」

<磐田市民>
「裏金の問題では結構オープンに話している方の議員だったじゃないですか、その矢先に残念な話でショックですね」

<磐田市民>
「お祭りの時に全町内を回って、あいさつしに行ってたりとかしてたんで、それとこれとは話変わってくるけど、居づらいですよね。もう表に出れないっていうか」

裏金事件では暴露する側だった宮沢議員。しかし、今回は自身の女性問題を暴露される事態に陥りました。