過去最多の6人が立候補している今回の静岡知事選。告示後、初めての週末を迎えた候補者たちは、課題となる地域を駆け巡り、特徴ある選挙戦を展開しました。

知事選に立候補しているのは届け出順にいずれも新人の6人の方々です。

選挙戦が始まって初めての週末。大村慎一候補の姿は地元・静岡市にありました。
外務大臣就任以降、初のお国入りとなった上川陽子衆議院議員からエールが送られました。

<上川陽子外務大臣>
「全てのこれまでの経験や思いや、そしてすごい誠実なお人柄で、たくさんの人から本当にこの人だと思った頂いている大村さんを、この大きな決断に対して、私たちは応援しないではいられないじゃないですか」

中部地域の戦略として、人や情報が集まるハブ都市を目指すと新たな構想を披露しました。

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<無・新 大村慎一候補>
「私は知事になりたいから出た訳じゃないんです。仕事をしたいんです。私に仕事をさせてください」

その後、向かったのは畜産農家の牛舎、1次産業への思いを語りました。

<無・新 大村慎一候補>
「人の命をはぐくむ仕事なので、農林水産業に従事する方は、国の宝だと思う。その皆さんの仕事の誇りを取り戻すことが重要だと思う」

Q牛には訴えは届いた?
<無・新大村慎一候補>
「モー、届いたんじゃないですか(笑)」

<有権者>
「この度は頑張ってください」

<無・新 鈴木康友候補>
「ありがとうございます!」

<有権者>
「近所の人にも言っておきますから」

<無・新 鈴木康友候補>
「心強い!お母さんのパワーを頂いて頑張ります」

前の浜松市長、鈴木康友候補は5月12日、富士市で行われた連合のメーデーに参加しました。

<富士宮市 須藤秀忠市長>
「私は今回の県知事選挙は鈴木康友候補を支援しております」

<国民民主党 榛葉賀津也幹事長>
「榛葉賀津也57歳。趣味は鈴木康友です」

力強い応援を受けながら、鈴木候補は集まった家族連れに切れ目のない子育て支援や教育の充実を訴えました。

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<無・新 鈴木康友候補>
「今回人生最後の御奉公のつもりで、これまで積み上げてきた経験、知見、人脈ネットワークを全部駆使して、静岡県全体の幸福度を上げていくために、全力を尽くして取り組んでいきたいと思います」

地盤とする浜松市以外での浸透を図るため、市民を見つけては走ります。

<無・新 鈴木康友候補>
「子育て支援しっかりやっていきます」

<有権者>
「島田市もよろしくお願いします」

<無・新 鈴木康友候補>
「もちろんでございます!」

<無・新 鈴木康友候補>
「このまま突っ走るしかないですね。体力には自信がありますので17日間全力で県内を走り回って、思いの丈を皆様にお伝えしていきたいと思います」

一方、森大介候補は袋井市に姿を見せました。

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<共産・新 森大介候補>
「皆さん、リニア中央新幹線の建設の問題、いかがお考えでしょうか。リニア建設は、南アルプスの貴重な自然を壊し、大井川の水量を大きく減らしまして、その流域8市2町の62万人の方の命と暮らしが脅かされます」

大井川流域の市町の1つ袋井市で訴えたのは、「リニア問題」です。

森候補は、リニア建設については環境を破壊するなどとして中止、浜岡原発の再稼働についても反対の意思を示し、ほかの候補者との違いを鮮明にしています。

<共産・新 森大介候補>
「お話、聞いていただいてありがとうございました」

<市民>
「がんばってくださいね。期待してます」

<共産・新 森大介候補>
「ありがとうございます」

この日の午前中、袋井市内で街頭演説をした4カ所のうち2カ所はスーパーマーケット。地元の人が週末に集まる場所を狙います。

<共産・新 森大介候補>
「車を走っていくと、手を振ってくれたり、頑張れという声もありましたが、私自身、先ほど声が枯れてしまったものですから、今セーブして訴えさせてもらいました。これから15日間あるので、しっかりと訴えの中身を使える喋り方にしていきたい」

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そのほか、政治団体代表の横山正文候補は重視する政策としてリニア工事の早期着工や浜岡原発の再稼働などを挙げています。

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自営業の村上猛候補はリニア新幹線の計画を根本から精査したいと話し、選挙活動は政見放送のみとしています。

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会社役員の浜中都己候補は弱者が救済される社会の実現を目指すと話し、「請願権」の拡充を訴えています。