今の自分に満足している人は、この先は読まないでください。
夢を叶えたい、何者かになりたいと切実に思っている人だけ、読んでください!

実業家・住谷杏奈さんの生き方から学ぶ、不確かな時代をサバイブするためのヒントを紹介する連載。
>>>前回の記事:日ごろどれだけ努力し、準備しているかがチャンスをつかむカギ
さまざまな業界で活動してきた住谷さん。そのなかで出会った成功者の共通点をもとに、デキる人になるための8つのコツを教えてくれました。


1.質問には結論から答える 

 デキる人は決断が速いものです。それは、日常会話からもわかります。例えば、「お寿司と焼肉、どちらが好き?」と聞かれたときに、「お寿司」と即答できるのが、デキる人です。「お寿司は好きだけど、エビのアレルギーだから、うーん、焼肉かな。でも、カルビは胃もたれしちゃうし、うーん……」と回りくどく答えたり、「杏奈さんはどっちですか?」と質問返しをしてくる人は、質問の意図がわからないのかなという印象を与えてしまいます。まず、質問の答えをはっきりと伝えてから雑談するのが相手にストレスを感じさせないコミュニケーションです。あと、作業の手を止めて考えちゃうような人は、「この人、仕事が遅いんだろうな」「判断に時間がかかるんだろうな」と思ってしまいます。

 結論を簡潔に答えることで、コミュニケーションがスムーズにとれるようになります。


2.会話を「でも」から始めない

 口グセのように「でも」「だって」「いや」と否定形の接続詞を使って会話をする人がいますよね。本人は否定するつもりはなく、無意識なのでしょうが、相手からすると自分の意見を否定されているのかなという印象になってしまいます。会話の流れで、自分が「でも」「だって」から話し始めていないか、意識してみましょう。

「今度、〇〇の仕事を始めようと思うんだよね」と話したときに、「それって、大丈夫? うまくいくの?」とマイナスな反応をする人も、残念なタイプです。相手を心配しているように見えますが、チャレンジ精神のない人だな、柔軟性がないんだなと感じられてしまいます。マイナス面ではなく、どんなことでもいい面を見つけられる人のほうが、デキる人なのです。



3.注意されたら感謝する 

 上司に注意されたり怒られたりしたとき、どんな態度をとっていますか? 自分は悪くないと言わんばかりにムスッとした顔をしていませんか? 私からすると、怒られて不快になる意味がわかりません。年を重ねれば重ねるほど注意してくれる人は少なくなっていきます。怒られたり叱られたりする場面も年々減っているはずです。自分のことが嫌いだから怒るんだとか、怒られて恥ずかしいとか思うのはもったいないこと。それでは、なぜ怒られているのか気づけないままで、自分の成長を止めてしまいます。怒るほうだって労力を使うんです。注意してくれたことに対して「ありがとうございます!」の気持ちを持てる人ほど、学びが多く、飛躍していきます。

「申し訳ありませんでした。ご指摘ありがとうございます」と受けとめ、自分と向き合い、何が悪かったのかに気づくこと。形だけの感謝ではなく、気づきがともなってこそ、成功への道を歩めるのです。


4.人の話の腰を折らない

 会話が盛り上がっているときや、相手が気持ちよく話しているときに「あー、それね、知ってる」と横から口をはさんだり、「そんなことより、この前さー」と自分の話に強引に持っていこうとする人は、学ぶ機会を失っています。つまらなそうな顔で聞いているのは、言語道断です。デキる人は、「うん、うん!!」「へぇー!!」と上手に相槌を打ちながら、興味津々な態度で聞いているものです。すると、相手もうれしくなりもっと話したくなり、そこに有益な情報が隠れていることもあります。

 よく、「空気を読む」というけれど、会話をするときはやはりその場の空気を読みながら、相手を不快にさせないようにすることが大切です。そのためには、自分が逆の立場だったらどうかと考えることです。

 人の話は最後まで聞き、それを受け発言するようにしましょう。聞き上手になれば、インプット量も増えますし、相手の心も開きやすくなり人間関係も円滑になります。話すのが苦手な人ほど、まずは聞き上手になってください。



PROFILE
住谷杏奈(すみたに・あんな)
【写真】
1983年2月1日生まれ。2006年にお笑いタレント・レイザーラモンHGさんと結婚し、2008年に男児、2011年に女児を出産。夫のケガを機に商品開発をはじめ、実業家としての才能も開花。美容の知識を活かしたプロデュース商品で次々とヒットを生み出す。現在は、実業家、タレントとして活動。