中国の受託製造大手の華虹半導体(01347/香港)が5月11日、2023年1〜3月期(第1四半期)の業績を発表し、前年同期比で増収増益となったことを明らかにした。
 
 23年1〜3月期の売上高は、売上高は6億3084万米ドルで、前年同時期の5億9464万ドルから6.08%増加した。売上のうち96%の6億571万ドルがシリコンウエハーによるもので、8インチシリコンウエハーが3億7958万ドル(前年同期比14.11%増)、12インチウエハーが2億5125万ドル(同4.12%減)となった。
 
 地域別の売上高は中国が4億7715万ドル(同5.65%増)、北米が7076万ドル(同21.87%増)、アジア(日本、中国を除く)が3億9062万ドル(同28.83%減)、欧州が3億7344万ドル(同69.1%増)、日本が652万ドル(同18.28%減)となっており、ICカード用半導体やパワー半導体用のIGBTに対する需要が高まった欧州市場の好調ぶりが目立った。
 
 用途別の売上高では、コンシューマーエレクトロニクスが3億6869万ドル(同6.68%減)、工業・自動車が1億8022万ドル(同69.78%増)、通信が6208万ドル(同13.78%減)、コンピューターが1910万ドル(同7.11%減)だった。
 
 当期の純利益は1億4090万ドルで、前年同時期の1億210万ドルから38.00%増加した。親会社に帰属する純利益は1億5223万ドルで同47.88%増となっている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)