飛騨大工の技が光る飛騨の小京都・高山城下町(岐阜県高山市)
高山城下町は江戸時代には幕府直轄の天領として栄え、統治の拠点だった高山陣屋が今も当時の姿をとどめています。また、江戸時代から明治時代初期にかけて築かれた日本家屋も良好に残り、その美しい町並みは「飛騨の小京都」とも形容されています。

当時の雰囲気を体感できるスポットとして外せないのが、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「三町(さんまち)通り」。飛騨大工による凝った意匠を施した町家が軒を連ね、洗練された美しさを醸し出しています。また、飛驒高山は昔からお茶と菓子を楽しむ文化があり、和菓子処も充実しています。みたらし団子、草まんじゅう、わらび餅など、どれを食べるか迷いそう!

武家町の素朴さと商家町のにぎわいを併せ持つ篠山城下町(兵庫県丹波篠山市)
慶長14年(1609)に徳川家康が天下普請で築いた篠山城。丹波国篠山藩6万石の中心地として城下町は栄え、武家地と町人地を含む地区が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。篠山城下町がユニークなのは、武家地と町人地で雰囲気がまったく異なること。瓦を葺いた京風町家がびっしりと立ち並ぶ町人地に対して、武家地は土塀で囲まれた茅葺屋根の武家屋敷が続き、日本の原風景さながらの素朴さを醸し出しています。

町人地にあたる河原町には東西600mほどの通りに商家が建ち並び、内部を改装し飲食店や雑貨店として営業しています。“丹波篠山ブランド”の丹波栗・黒大豆・黒枝豆・丹波松茸・丹波茶・丹波篠山牛などもこの機会にぜひご堪能ください。

幕末ファンなら一度は訪れたい!萩城下町(山口県萩市)
碁盤の目状に区画された萩城下町は良好に残り、中・下級の武家屋敷が軒を連ねていた江戸屋横町や、美しい白壁となまこ壁が続く菊屋横町などの町並みが当時の面影を伝えています。見通しが利かない鍵曲(かいまがり)の道と、通りに続く土塀から夏みかんが顔を出す景観も萩城下町ならでは。
また、長州藩の拠点だった萩城下町には、高杉晋作や木戸孝允の生家に旧萩藩校明倫館など幕末の名士ゆかりのスポットも多数残っていて、歴史好きにはたまりません! 萩焼を扱うお店や古民家カフェにもぜひ立ち寄ってください。

城びとのサイトでは、計20か所の城下町を紹介中!ぜひそちらの記事もチェックしてみてくださいね。