SHOW-WA

"昭和歌謡で日本を元気に"――。「SHOW-WA(ショウワ)」は、応募総数3000人の中からオーディションで選ばれた6人で結成された、秋元康がプロデューサーを務める新人男性グループだ。

オーディションのエントリー可能年齢が25歳以上ということもあり、元Jリーガーや元SOLIDEMO、元大手企業の会社員など、さまざまな経歴を持つ人生経験豊富なメンバーが集まっている。

■テレビ技術者から演者側へ。個性豊かな"30歳以上"の新人男性グループ

2023年7月に結成し、2024年中のメジャーデビューを目指しているSHOW-WA。『ぽかぽか』(フジテレビ系)のエンディングで毎日生歌唱したり、全国にあるイオンモールでライブをするなど精力的に活動しているが、なんと、3月30日に開催されるイベントに1000人集客しないと、解散の危機だとか。メンバーがSHOW-WAにかける思いや今後の目標、3月30日のイベントへの意気込みなどを聞いた。

リーダーを務めるのは、最年長で料理研究家としても活躍する寺田真二郎(40歳)。20代から料理研究家として注目を集め、『ひるおび』(TBS系)や『あさイチ』(NHK)などに出演している。

リーダーを務める寺田真二郎。好きな女性のタイプは笑いのツボが同じ人。「自分だけかもと思う場面で、一緒に笑っている女性がいたら惹かれちゃうかもしれないです」
リーダーを務める寺田真二郎。好きな女性のタイプは笑いのツボが同じ人。「自分だけかもと思う場面で、一緒に笑っている女性がいたら惹かれちゃうかもしれないです」
「小学生のときにDA PUMPさんやSPEEDさんが流行っていて、僕もアーティストになりたいという夢を持っていました。しかし20歳で上京して芸能活動を始めたら、歌やダンスではなく、趣味の料理が高じて料理研究家としての仕事が増えました。活躍の場ができてうれしい反面、心のどこかでアーティストになる夢を捨てきれない自分もいて。オーディションを知り、思い切って挑戦することにしたんです。

SHOW-WAではリーダーに抜擢されましたが、けっこうポンコツでメンバーの中では一番いじられるキャラです(笑)。でも15年間の芸能活動を活かして、歌やダンスはもちろん、トークやバラエティーなどさまざまな分野でみなさんを楽しませたいです」

寺田さんがテレビに出演する際、裏方のスタッフとしてマイクを付けた経験があるのが、元テレビ技術者の井筒雄太(32歳)。人懐っこい犬顔スマイルがチャームポイントだ。

SHOW-WAの癒し担当務める井筒雄太。好きな女性のタイプは、感性が豊かで言葉で表現してくれる人。「日常の何気ない一コマを楽しめる方だと毎日が楽しそう。今日は月がキレイだよ、とかシェアしたい派なんです」
SHOW-WAの癒し担当務める井筒雄太。好きな女性のタイプは、感性が豊かで言葉で表現してくれる人。「日常の何気ない一コマを楽しめる方だと毎日が楽しそう。今日は月がキレイだよ、とかシェアしたい派なんです」
「小さい頃から教育番組が好きで自分も出る側になりたかったんですが、引っ込み思案の性格だったのでその思いを周りに言い出せませんでした。中学校の文化祭でカメラマンを担当した経験から自分には裏方のほうが向いているのではと思い、テレビ技術者として就職したのですが、ふつふつと演者側になりたいという思いが沸き上がりました。

何度かオーディションを受けてみたものの、いつも最終で落ちてしまっていたので、今回も最終まで残っていても自信はなく、『やっぱりだめかもしれない』と落ち込みかけていたときに、自分の番号が呼ばれました。SHOW-WAに選ばれてやっと、夢への第一歩を踏み出すことができたんです」

■落ちたオーディションは200回以上。タレントの付き人をしていた時期も「やっと努力が報われた」

アメリカでモデルや俳優として活動していた経験がある山本佳志(35歳)も、これまでに200回以上のオーディションに落ち続けた過去がある。

SHOW-WAの自称スケベ担当(!?)山本佳志。好きな女性のタイプはフィーリングが合う人。「関西人なのでそんな自分の関西ノリを受け入れてくれる方。お酒を一緒に楽しく飲めたら尚最高です!」
SHOW-WAの自称スケベ担当(!?)山本佳志。好きな女性のタイプはフィーリングが合う人。「関西人なのでそんな自分の関西ノリを受け入れてくれる方。お酒を一緒に楽しく飲めたら尚最高です!」
「高校卒業後にアメリカの大学に行き、モデルや俳優を目指してハリウッドにある芸能事務所に所属していました。あるオーディションで『10キロ以上痩せてほしい』と言われ、1カ月で一気に落としたら、大手飲料メーカーのモデルに抜擢されたことがありました。『このままうまくいきそうだ!』と思ったのですが、その後はオーディションに落ちる日々......。

日本に帰国した後も芸能活動は続けましたが、並行してタレントの運転手兼付き人としても働き生計を立てていました。SHOW-WAに合格したときは信じられなくて半信半疑でしたが、今までの努力が報われたんだと思い、素直に嬉しかったです」

一方、女性審査員の人気No1に選ばれ、歌声の評価も高い塩田将己(32歳)は、大学生のときに大手事務所のボーカル部門で優勝したものの、自らその道を閉ざしていた。

SHOW-WAのおちゃらけ担当・塩田将己。好きな女性のタイプは品がある女性。「言葉遣いが丁寧だったり、ヒールで歩いていても猫背になっていない方は素敵だなと思います」
SHOW-WAのおちゃらけ担当・塩田将己。好きな女性のタイプは品がある女性。「言葉遣いが丁寧だったり、ヒールで歩いていても猫背になっていない方は素敵だなと思います」
「歌手になりたい気持ちはありましたが、大学まで進学させてくれた両親の気持ちを考えるとどうしてもその道を選ぶことができませんでした。だから同級生と同じように就職活動をして、内定をもらった大手企業に就職。でもやっぱり諦められなくて、25歳以上でも受けられるオーディションを探していたら、今回のプロジェクトに出会ったんです」

塩田さんとともに、歌唱力でチームをリードしているのが男性ボーカルグループSOLIDEMOでサブリーダーを務めていた向山毅(35歳)だ。

SHOW−WAの王子様・向山毅。好きな女性のタイプは明るい人。「おしゃべりが苦手なので、そんな僕を許してくれる人。無口さをおもしろがってツッコんでくれるくらい明るい方がいいですね」
SHOW−WAの王子様・向山毅。好きな女性のタイプは明るい人。「おしゃべりが苦手なので、そんな僕を許してくれる人。無口さをおもしろがってツッコんでくれるくらい明るい方がいいですね」
「SOLIDEMOのときはクールなかっこよさを意識していましたが、SHOW-WAではドリフターズさんのようなコミカルな昭和のエンタメ要素がポイントになります。今までと歌い方も雰囲気も全然違うので、昭和の大スターたちの踊り方や立ち振る舞い、ポーズなどを研究して取り入れるようにしています」

元Jリーガーの青山隼(36歳)は歌もダンスも未経験でぎこちないながら、「不慣れなところがかわいい」と評判だ。

SHOW−WAの天然ボーイ・青山隼。好きな女性のタイプは品のある女性。「食事のマナーとかはもちろん鞄の中とか普段見えない部分もきちんと整理されていたりするとグッときます」
SHOW−WAの天然ボーイ・青山隼。好きな女性のタイプは品のある女性。「食事のマナーとかはもちろん鞄の中とか普段見えない部分もきちんと整理されていたりするとグッときます」
「Jリーグで9年間プレーしてきたので、体力や体幹には自信があります。でも歌やダンスは他のメンバーに全然ついていけなくて、どんくさいと言われます(笑)。ひたむきに頑張るので、成長していく姿を見守ってもらえたら」

■3月30日のイベントに1000人集客が課題!

『ぽかぽか』でも発表されている通り、SHOW-WAのミッションは3月30日のイベントで1000人集客すること。もし達成しなければ、解散の危機も...。残り1カ月半だが、メンバーたちはこのイベントをどのように受け止めているのだろうか。また、今後の目標も語ってもらった。

「毎日『ぽかぽか』で歌わせてもらい、少しずつ観覧者が増えています。最後に、来てくださっったファンの方と握手をするのですが、みなさん手が冷たいんですよね。イベントにはもちろんプレッシャーもありますが、寒い中応援してくれているみなさんの気持ちに応えられるよう、まずは精いっぱい、日々の活動や練習に向き合っていきたいです」(向山)

「イベントには1000人と言わず、2000人、3000人と来てくれるようなみなさんに愛されるアーティストになりたいです。そのためにイオンモールや『ぽかぽか』でのライブではできる限り、熱い気持ちを言葉にしてお客さん一人ひとりに伝えるようにしています」(青山)

「3月30日のイベントが成功したら、夢は大きく、日本レコード大賞の新人賞と紅白歌合戦への出場を目指します。今年1年間で一気に駆け上がって、SHOW-WAを有名にしたいです」(塩田)

SHOW-WA
SHOW-WA
●寺田真二郎(てらだ・しんじろう)
公式X【@shin_show_wa】
●井筒雄太(いづつ・ゆうた)
公式X【@yuta_show_wa】
●山本佳志(やまもと・けいし)
公式X【@keishi_show_wa】
●塩田将己(しおた・まさき)
公式X【@masaki_shiota17】
●向山毅(むかいやま・たけし)
公式X【@TAKESHI_show_wa】
●青山隼(あおやま・じゅん)
公式X【@jun_aoyama1988】

■SHOW-WA(ショウワ)
昭和歌謡を令和の時代にリバイバルさせ、日本を元気にさせるべく、「夢をあきらめるな!オーディション」で3000人以上の中から選ばれた6名から構成される秋元康プロデュースの男性グループ。
最新情報は公式ホームページをチェック

取材・文/橋本 岬 撮影/You Ishii