斎藤恭代
グラビアアイドルが、イメージDVDや写真集などを発売した際に行なうリリースイベント。毎月多くのイベントが開催されており、週末ともなると1日に何人ものグラドルが行なっている。

そんなイベントに長年通い続けているアイドルウォッチャーの北川昌弘氏が2023年に最も印象に残ったグラドルを部門ごとに10名選出。その中で1位に輝いたグラドルのインタビューをお届けする。

まずは、2023年にデビューをした中で特に印象的だったグラドルを選ぶ【新人部門】で見事に1位に輝いた斎藤恭代さん。173cmの高身長と、愛らしい顔立ちで躍進するハイパーグラドルの素顔に迫る!

――新人部門第1位、おめでとうございます。

斎藤 本当にありがとうございます。グラビアで賞をいただくのは初めてなのですごくうれしいです。

――実は恭代さんのグラビアデビューは週プレの撮り下ろしだったんですよね。

斎藤 はい。2022年の10月に初めて週プレさんでグラビアに挑戦させてもらいました。そこから撮影会などにも出演するようになり、昨年の8月に1stDVD『日本の女性は美しい』をリリースさせてもらって、10月には1st写真集『EarthFUL』を発売させていただきました。2023年はグラビア三昧で、充実した1年間を過ごせましたね。

――元々はアイドル活動がきっかけで芸能界入りしたんですよね?

斎藤 高校生のときにご当地アイドル・いちご姫のメンバーとして活動をスタートしました。アイドルの活動は大好きでずっと続けたかったんですが、中学生のメンバーもいる中で20歳の身長173cmの自分が同じグループで活動するのはそろそろ違うかもと思い、新しい道に進むことにしたんです。

――アイドルの次は、まさかの日本代表に。

斎藤 国際的なミスコンテスト「ミス・アース・ジャパン」に出場したら日本代表に選んでいただき、世界大会にも出場したんです。自分でもびっくりでした。世界大会は約一ヶ月間フィリピンで審査が行われたんですけど、英語も話せないし、食文化も違うし......大変なことばかりでしたが貴重な経験ができましたね。

斎藤恭代

――またそこからグラビアという別ジャンルのお仕事を精力的に取り組まれているわけですが、ここまで続けてみてどうですか?

斎藤 コンプレックスが武器に変わりました。173cmの高身長ってコンプレックスでもあったんです。アイドル時代は背が低めなメンバーの方がアイドルらしくてかわいく見えたし、学生時代に器械体操をやっていたときは高身長が不利に働いて。それがグラビアの世界だと「スタイル良い!」とか「かっこいい!」とかたくさん褒めていただけるようになって。グラビアを始めていなければ、ずっとどこかでコンプレックスとして抱えていたかもしれません。

――堂々とされているし、コンプレックスに感じていたとは思いもしなかったです。

斎藤 好きな部分でもあるんですけど、ここまで高いと不便なことも多くて。ヒールを履くと180cmを簡単に越えちゃうし、地味な話ですが座ったときにどこかにぶつけることが多いみたいで、とにかく気づくと脚がアザだらけになっているんですよ。テーブルとか、タクシーも意外と狭いのでぶつけがち。私のメイクはまずアザを隠すことからスタートするんですよね(笑)。

斎藤恭代

――グラビア界では新人ですが、芸能界人生界いうと苦労人でもありますよね。グラビアを始める前にはダンスボーカルグループで活動もしていました。

斎藤 グループがデビューするタイミングでコロナが流行り、活動がストップ。再始動しようしたら今度はメンバーが脱退......。当時はとにかく自分を、グループを、知ってもらうことに必死でした。撮影会に出演するようになったのも、知名度を上げるために自ら応募して始めたんです。

――辞めようって気持ちにはならなかったんですか?

斎藤 それがないんですよね。やっぱりアイドル時代の経験が私の中で軸としてあって、ステージに立つ楽しさとかお客さんの喜んでくれる姿とか......忘れられないんです。今はアイドルではないですけど、グラビアを通して自分を表現して、それをファンの方に楽しんでもらえることがうれしいし楽しいんです。

――撮影会でも参加するたびにMVPに選ばれるほどの大人気と伺いました。

斎藤 ありがとうございます。私がよく出演しているフレッシュ撮影会では、当日来てくださったお客さんがその日良かったモデルの女のコに投票する制度があるんですけど、昨年は私が一番MVPに選んでいただいた回数が多いらしいです。

斎藤恭代

――スタイルやお顔はもちろんですが、誌面、DVD、撮影会など、ここまでグラビアにおいて多方面から熱く支持されるのは何故だと思いますか?

斎藤 難しいですが、自己プロデュース力とかなのかなぁ。日本代表で世界大会に出場したときはマネージャーさんもいなくて一人で戦わなければいけなかったし、グループ時代も自分で背景紙を買ってきてMVを撮ったりもしていたんですよ。

そんな今までの経験で培ってきた自分のノウハウがグラビアへの表現、自己プロデュース力に繋がっているかなと思います。私より若くてかわいくてスタイルが良い子なんてたくさんいるし、これからもどんどん出てくると思うんです。でも同じような経験をしている人は少ないんじゃないかなって。

――最近だとどんな時に自己プロデュース力は生かされましたか?

斎藤 1st写真集『EarthFUL』ですね。紙の写真集は夢の一つだったので、絶対に良いものにしたくてスタッフさん達とディスカッションを重ねました。学生時代にやっていた器械体操の要素を入れたり、斎藤恭代らしさを伝えるのにはどうしたらいいんだろう?ってすごく考えました。

――ちなみに器械体操はいつから始めたんですか?

斎藤 中1からです。なんでもいいから部活に入らなきゃダメで。バク転に憧れて軽い気持ちで入部したんですけど、県大会で私の中学がビリになったのが悔しくてどんどん本気に。他校の生徒は小さい頃から習っている子が多くて、「中学からじゃ遅いよ、無理だよ」って雰囲気だったんですけど、諦めずに努力をしたら次の大会では優勝することができて、新聞にも取り上げてもらったんです。その経験は努力する糧に今でもなっていまね。

斎藤恭代

――昨年はグラビアが充実したと言っていましたが、周りの反応はどうでしたか?

斎藤 お友達からも連絡をもらったりしますし、とくに母がすごく喜んでくれています。売れていない時代も支えてくれて応援してくれていたので、コンビニで私が表紙の雑誌を見つけたときは大喜びしていました。私自身もようやく定期的にお仕事の報告を母に伝えられる現状がうれしいです。

――今年はどんな一年にしたいですか?

斎藤 もちろんグラビアは続けていきたいですし、もっといろんなグラビアに挑戦したいと思っています。でも他にもやりたいことはいっぱいあって、モデルとして女性誌に載りたいですし、広告とかにも選んでいただけたら最高ですよね。週プレさんにもまたグラビアを撮っていただきたいですし、表紙も飾りたいです!

この前、雑誌の企画で人生初のソロライブを開催させていただいたんですよ。いまグラビアを中心に活動しているから、歌ってステージに立つことはないと思っていたので、まさかの出来事でした。諦めずにコツコツ頑張っていればこんな風に目標が叶うこともあるんだなって実感しましたね。

なので今年に限らず、ずっとずっと夢は大きく、喫茶店に入ったら「斎藤恭代がさ〜」って私の話題が聞こえてくるくらい有名になることを目標にこれからも頑張っていきたいです!

――では最後に完全無欠、ハイパーグラドルの恭代さんがハマっていることを教えてください!

斎藤 ハイパーグラドルの言葉が気になりますが......、ハマっているのはガチャガチャです。見つけるたびに回していたらお金がすぐなくなってしまって大変なことになったので、最近は「今日は2000円しか使わない!」とか上限を決めて行くようにしています。

仕事で使う日用品はガチャガチャでゲットしたものが多いですね。今一番のお気に入りはミニチュアサイズのたまごっちのチャームです。どこも売り切れだったんですけど、在庫がたっぷりある穴場の場所を見つけたんです。この後も行こうかな(笑)。

●斎藤恭代(さいとう・やすよ)
1996年4月22日生まれ 栃木県出身 身長173cm 血液型=A型
◯「いちご姫コンテスト2015」審査員特別賞を受賞し、芸能界デビュー。「2017ミス・アース・ジャパン」に選出され、「第1回ミスモデルプレスオーディション」ではモデル賞を受賞。ファースト写真集『EarthFUL』(ワニブックス)から発売中。
公式Twitter【@yasuyosaito4】 
公式Instagram【@yasuyon4】

取材/北川昌弘 取材・文/金髪りさ 撮影/後野順也